脈圧変動(PPV)は、重症患者で輸液反応性を予測するか? 系統的レビューとメタ分析

Does pulse pressure variation predict fluid responsiveness in critically ill patients?: A systematic review and meta-analysis
Critical Care 2014, 18:650 doi:10.1186/s13054-014-0650-6

・輸液による体液回復は、循環動態が不安定な患者を管理する上で非常に重要である。この 10 年間、輸液反応性を予測するために脈圧変動(PPV)が使用されてきた。しかし、著者らが知る限り、具体的に集中治療室に入室した患者で、輸液反応性を予測する上で PPV の価値を評価するための系統的レビューとメタ分析は行われていない。

・著者らは、MEDLINE と EMBASE を検索して、集中治療室で人工呼吸されている患者に輸液負荷した後に PPV と輸液反応性との関係を評価した臨床試験を含めた。データは、診断テストデータ合成のために修正された変量混合効果回帰モデルの正確な二項式表現を用いて合成した。

・1回換気量≧8mL/kg の人工呼吸下にあり、自発呼吸と不整脈のない 807 人の患者を伴う 22 件の研究が含まれ、465 人(58%)が反応者であった。プールされた感度は 0.88(95%信頼区間(CI)、0.81-0.92)、プールされ
た特異度は 0.89(95%CI 0.84-0.92)であった。サマリー ROC 曲線では曲線下面積 0.94(95%CI 0.91-0.95)を得た。有意な閾値効果が確認された。

・PPV は、比較的大きな一回換気量で人工呼吸されている、自発呼吸や心臓不整脈のない患者では、正確に輸液反応性を予測する。

[!]:PPV は、ΔPP と表現されていることもあるようだ。通常は、動脈ラインから得られた脈圧(Pulse Pressure:PP)の呼吸性変動で、
「(PPmax-PPmin)÷PPmean × 100」 の式であらわされる。

同様に動脈ラインから得られる動的指標に SVV がある。
「(SVmax-SVmin)÷SVmean × 100」

しかし、CNAP® Monitor では、非侵襲的に動脈圧の持続モニタリングを行って、同様の計算から得た値を
Pulse Pressure Variation (PPV)
と称している。

よく似たもので、動脈ラインではなく、パルスオキシメータから非侵襲的に得られる脈圧波形から計算される指標として
ΔPOP=(POPmax−POPmin)/[(POPmax+POPmin)/2]
 パルスオキシメータの振幅における呼吸性動揺

Masimo SET Radical 7TM で測定できる
PVI=(PImax - PImin)/ PImax × 100
PI(%)=[拍動性信号(AC)]/[無拍動性信号(DC)]×100
潅流指標の呼吸性変動を数値化したものがある。

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