小児の骨折後の疼痛管理に経口モルヒネ vs イブプロフェン: 無作為試験

Oral administration of morphine versus ibuprofen to manage postfracture pain in children: a randomized trial
CMAJ December 9, 2014 vol. 186 no. 18 First published October 27, 2014, doi: 10.1503/cmaj.140907

・小児に対するコデイン投与についてのカナダ保健省からの最近の警告によって、骨折などのよくある外傷に際して、非ステロイド性抗炎症薬とモルヒネの使用が増加してきている。著者らの目的は、骨折に関連する疼痛に、経口投与されるモルヒネはイブプロフェンよりも優れた有効性があるかどうかを調査することであった。

・著者らは、並行群無作為化盲式優位性・デザインを使用した。合併症のない四肢骨折で救急部を受診した小児を、退院後 24 時間、無作為にモルヒネ(0.5 mg/kg 経口)か、またはイブプロフェン(10mg/kg)のいずれかを投与されるように割り当てた。著者らの主要転帰は、 Faces Pain Scale 改訂版(FPS-R)を使用した疼痛スコアの変化であった。参加者は、各薬剤を投与される直線のスコアと投与後 30 分のペインスコアを記録するように依頼された。

・著者らは、モルヒネ群 66 人の参加者とイブプロフェン群の 68 人の参加者からのデータを分析した。モルヒネおよびイブプロフェンの両薬剤について、著者らは疼痛スコアの減少を認めた(第 1回投与時の平均前後差±標準偏差:モルヒネ 1.5±1.2 vs イブプロフェン 1.3±1.0、群間差[δ] 0.2 [95%信頼区間を(CI)-0.2~0.6、第 2 回投与:モルヒネ 1.3±1.3 vs イブプロフェン 1.3±0.9、δ 0 [95%CI-0.4~0.4]、第 3 回投与:モルヒネ 1.3±1.4 vs イブプロフェン 1.4±1.1、δ -0.1 [95%CI 0.4-0.7]、第 4 回投与:モルヒネ 1.5±1.4 vs イブプロフェン 1.1±1.2、δ 0.4 [95%CI -0.2~1])。著者らは、 4 時点のいずれにおいても、モルヒネとイブプロフェンで疼痛スコアの変化に有意な群間差は認められなかった(P=0.6)。モルヒネ群の参加者の方が、イブプロフェン群よりも副作用が有意に多かった(56.1% vs 30.9%、p<0.01)。

・著者らは、経口投与されたモルヒネとイブプロフェンの間で鎮痛効果になんら有意差は認めなかった。しかし、モルヒネは、副作用が有意に多いことと関連していた。著者らの結果から、単純な骨折の小児においては、イブプロフェンは、依然として外来疼痛管理のために安全で効果的であることが示唆される。

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