トラネキサム酸は帝王切開時とその後の出血を減少させる

Tranexamic acid reduces blood loss during and after cesarean section: a double blinded, randomized, controlled trial
Asian Pacific Journal of Reproduction (2014)53-56

トラネキサム酸.png・本研究の目的は、帝王切開中と後の出血を減少させる上でのトラネキサム酸の有効性を評価すること。

・待機的帝王切開に臨む女性から、本二重盲式無作為化対照試験の対象女性を募集し、2 群に無作為化された。研究群は、麻酔導入と共にトラネキサム酸を投与され、児娩出後にオキシトシン 10 IU を注射された。対照群は、児娩出後にオキシトシン 10 IU の注射のみ受けた。

・手術 24 時間後ヘモグロビンは、対照群(9.6±1.2g/dL)に比較して研究群(11.2±1.5g/dL)の方が有意に高く、また、術後 24 時間のヘマトクリットも対照群(29.2±2.8)と比較して研究群(30.2±6.6)の方がで有意に高かった。胎盤娩出から帝王切開終了までの算出総出血量は、対照群に比較して研究群の方が有意に少なかった(それぞれ、606.8±193cc vs 369.5±198cc)。また、術後 6 時間の間の計算経膣出血は対照群よりも研究群の方が有意に少なかった(それぞれ、85.0±30.7 vs 30.8±49.3cc)。分娩後出血の発生率は対照群よりも研究群で有意に少なかった(それぞれ、31.1% vs 63.2%)。また、鉄分補充療法の必要性は、対照群に比べて研究群の方が有意に頻度が少なかった(それぞれ、6.6 vs 0.9%)。

・トラネキサム酸は帝王切開時の出血量を減らすために安全に使用することができる。トラネキサム酸投与後の出血量減少は、術後ヘモグロビン、ヘマトクリットの改善と、産後鉄分補充の必要性の減少と関連していた。

[!]:対照患者数は 223 人、最終分析は各群 106 人。トラネキサム酸投与量は 1g/2分。帝王切開の周術期出血が約 1/3 減少する。

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