子宮下部帝王切開時の出血量減少におけるトラネキサム酸の有効性

Efficacy of tranexamic acid in reducing blood loss during lower segment caesarean section
Int J Reprod Contracept Obstet Gynecol. 2014; 3(2): 414-417 doi: 10.5455/2320-1770.ijrcog20140626

トラネキサム酸.png・本研究の目的は、子宮下部帝王切開時とその後の出血量を低減する上でのトラネキサム酸の効果を研究することであった。

・子宮下部帝王切開を受ける女性 100 人(2007 年 10 月~ 2009 年 10 月の LSCS)で無作為化症例対照前向き研究を実施した。そのうち 50 人は、LSCS の 20 分前にトラネキサム酸 1g を緩徐に静脈内投与され、トラネキサム酸を投与されなかった別の 50 人と比較した。出血量を積算して、2 つの期間で測定した。最初の期間は、胎盤娩出からの LSCS 終了まで、第 2 の期間は LSCS 終了から分娩後 2 時間までであった。

・トラネキサム酸は、LSSC 中の出血量を有意に減少させ、研究群で 289.4±71.4mL vs 対照群で 328±58.9mL であった(P=0.004)。また、胎盤娩出から分娩後 2 時間までの出血量を有意に減少させた:研究群で 360.9±110.3mL vs 対照群で 443±88.55mL(P=0.0008)。合併症や副作用は両群で報告されなかった。

・トラネキサム酸は、帝王切開中とその後の出血量を有意に減少させることができる。嘔気、嘔吐、下痢、血栓症といった副作用はまれである。トラネキサム酸は、出血量を減少させるために LSCS を受ける女性で効果的に使用することができる。

[!]:胎盤娩出までの出血量は、羊水と混ざってしまって正確には算定できないので胎盤娩出後の方が有意差は出やすいだろう。トラネキサム酸の投与によって、胎盤娩出後では 1/4 程度減少させることができている。

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