輪状甲状膜切開のトレーニングは、模擬的危機状況においてASA 困難気道アルゴリズムへの順守を促す

Cricothyrotomy training increases adherence to the ASA difficult airway algorithm in a simulated crisis: a randomized controlled trial
Can J Anaesth. 2014 Dec 30. [Epub ahead of print] You-Ten KE et al.

・「挿管不能-酸素化不能」(CICO)の危機的状況で、気道ガイドラインへの不順守は、有害な患者転帰と関連している。本研究は、模擬的な CICO シナリオ中の ASA 困難気道アルゴリズム(ASA-DAA)への遵守に、輪状甲状間膜切開のハンズオン訓練が及ぼす効果を調査した。

・合計 21 人の卒後 2 年目の麻酔科レジデントは研究前の教育セッションを終了した。そのセッションで彼らは ASA-DAA をレビューし、Melker 輪状甲状間膜切開キットに慣れ、輪状甲状間膜切開についてののビデオを見た。参加者は、介入「訓練」群(n=10)(輪状甲状間膜切開について教えられ、練習した)か、対照「非訓練」群(n=11)(余分な訓練なし)のいずれかに無作為に割り付けられた。 2~3 週間後に、両群は、模擬的 CICO シナリオで、成績を評価された。主要評価項目は、ASA-DAA からの主要な逸脱だった。副次評価項目は、(1)検証済み麻酔科医ノンテクニカルスキル・スケール(ANTS)を使用したノンテクニカル行動 4 領域の成績と、(2)特定の任務を達成するのに要した時間であった。

・訓練群よりも非訓練群の方が、1 つ以上の ASA-DAA からの主要な逸脱を犯すことがことが有意に多く(0/10 vs 6/11、P=0.012)、経口エアウェイを挿入しない、助けを呼ばない、ラリンジアルマスクを省略してしまう、ファイバー挿管を試みるなどした。しかし、ANTS スコアの行動 4 領域すべては群間で同様であった。訓練群の方が早期に助けを呼んだ [26(2) vs 63(48)秒、P=0.012 ] が、輪状甲状間膜切開キットを開くのは遅かった [130(50) vs 74(36)秒、P=0.014]。

・輪状甲状間膜切開のハンズ・オン訓練は、模擬的 CICO シナリオでの、ASA-DAA からの主要な逸脱が少なくなるという結果だった。輪状甲状間膜切開の訓練は、CICO 状況で ASA-DAA を遵守する上で重要な役割を果たしている可能性があるが、意思決定などのノンテクニカルな行動に影響を与えることはないようである。

[!]:侵襲的行為の訓練をする機会を得ることにより、アルゴリズムがより明確に認知・記憶されて、遵守できるようになるということか。

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