スガマデクスによるロクロニウム誘発性筋弛緩の拮抗後のマグネシウム誘発性の再クラレ化

Magnesium-induced recurarisation after reversal of rocuronium-induced neuromuscular block with sugammadex.
Acta Anaesthesiologica Scandinavica first published online: 13 JAN 2015 DOI: 10.1111/aas.12461

マグネシウム16.png61 歳の女性(57kg、171cm)は、呼気終末デスフルラン濃度 5.8~6.1 vol%、レミフェンタニル 0.2~0.4μg/kg /分、ロクロニウム 35mg(0.61mg/kg)による全身麻酔下に手術を受けた。加速度感知型筋弛緩モニターで測定した TOF 刺激で 2 個目の単収縮が回復した時点で、スガマデクス120mg(2.1mg/kg)を投与した。神経筋伝達の完全な回復後に、心房細動を治療するために硫酸マグネシウム 3600mg (60mg/kg)を 5 分間かけて静脈内注射した。これは、硫酸マグネシウムの注入開始後 7 分に最低値 [1個目のトウイッチ=25%、TOF比=67%]となるリクラリゼーションを伴っていた(マグネシウム血漿濃度:2.67 mM)。全身麻酔下に硫酸マグネシウム注入の開始 45 分後に、自発的な単収縮と TOF比>90% が観察された。硫酸マグネシウムの急速な注入は、おそらくはマグネシウムの高い血漿中濃度(2.67mM)のために、全身麻酔時中のスガマデクスで拮抗されたロクロニウム誘発性筋弛緩が再出現させる可能性がある。デスフルランと、少量の結合していないロクロニウムが、マグネシウムの既知の筋弛緩効果を増強する可能性がある。硫酸マグネシウムの静脈内注入は、筋弛緩を伴う全身麻酔後の患者では、特にスガマデクスで拮抗した後には推奨されない。手術後の残存筋弛緩を予防するために、スガマデクスによるアミノステロイド筋弛緩を拮抗するには、マグネシウム注入を併用した場合は特に、定量的な神経筋モニターが使用されるべきである。

[!]:ごく普通にスガマデクスでリバースした後に、硫酸マグネシウムを投与したために再クラレ化をきたした症例である。マグネシウム恐ろしや。

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