前頭アプローチ脳外科症例での BIS センサーの代替位置

An Alternative Position for the BIS-Vista Montage in Frontal Approach Neurosurgical Cases
Journal of Neurosurgical Anesthesiology: April 2013 - Volume 25 - Issue 2 - p 135-142

・前方アプローチの脳外科手術に際してのバイスペクトル指数(BIS)センサーの適切設置は、神経モニタリング上の課題である。標準的な前頭部へのセンサーの装着は、術野の邪魔になる。しかし、これまでのところ、他の部位への装着は良好な一致が証明されていない。著者らの研究の目的は、神経モニタリングに際しての標準的な BIS センサー装着部位と鼻梁にかかる代替 BIS 装着部位とを比較することであった。

・著者らは前向き研究に患者を登録し、各患者に標準位置と代替位置の両方にセンサーを装着して神経モニタリングを実施した。2 つの装着部位からのデータを、ブランド-アルトマン解析、散布図解析、マッチドペア分析を用いて比較し、分析した。

・全体で、28 人の被験者の各装着部位から得たデータが 2567 分収集された。スコア全体で違いを比較すると、代替 BIS 装着部位のスコアの方が、標準 BIS 装着部位スコアよりも、平均で、2.0(6.2) 大きかった(P<0.0001)。ブランド-アルトマン分析では、スコアの差は -2.0(95%信頼区間、-14.1、10.1)であり、108/2567(4..2%) 値が一致限界外であった。散布図解析では、全体で線形回帰式 y=0.94x+0.82 が得られ、R2係数は 0.82 であった。

・著者らは、鼻梁装着は、標準装着部位に比べてわずかに変動が多いが、その変動は臨床的には意義は少ないと判断する。標準的な BIS センサーの装着が術野の邪魔になるような症例では、BIS センサーを鼻梁から目の下へ装着する代替装着部位が使用できる。

[!]:BIS センサーの代替装着法にけっこう多くのアクセスがあったので、別の方法がないか探してみた。目の下に装着する方法だ。装着部位が標準法に距離的に近いので、下顎部よりも精度が高いかもしれないが、センサーの装着は下顎部の方が簡単かもしれない。これも使えそうだな。

実際のセンサーの付け方:③は同じ眼窩外側、①を鼻梁正中に位置させる。②と④は必然的に下眼瞼の下方に貼り付けることになる。
画像


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  • Q:BIS センサーの代替貼付部位

    Excerpt: 揮発性吸入麻酔薬は個人差が少ないため、いつもいつも BIS モニターを装着しようとは思いませんが、全静脈麻酔をする際には、投与薬物量に個人差があるため、やはり使用したくなります。 Weblog: 麻酔科勤務医のお勉強日記 racked: 2019-03-03 10:07