帝王切開の脊椎麻酔のための高比重 vs 等比重ブピバカイン

Hyperbaric Versus Plain Bupivacaine for Spinal Anesthesia for Cesarean Delivery
Anesthesia & Analgesia: January 2015 - Volume 120 - Issue 1 - p 132-140 doi: 10.1213/ANE.0000000000000443

・ブピバカインは帝王切開分娩の脊椎麻酔として投与される高比重と等比重の形で使用されるアミド型局所麻酔薬である。この系統的レビューで、著者らは帝王切開分娩のために麻酔を提供する際に、高比重 vs 等比重ブピバカインの有効性と安全性をまとめた。著者らは、帝王切開分娩を了するための麻酔の適切性と合併症治療の必要性を検討した。

・著者らは、CENTRAL、MEDLINE、EMBASE データベースを検索した。著者らは言語制限を設けなった。著者らは、等比重ブピバカインと高比重ブピバカインの使用を比較した、待機的帝王切開分娩のために脊椎麻酔を受けた患者を含む全ての無作為化比較試験を含めた。

・著者らは、このレビューに合計 394 人の患者を伴う 6 件の研究を含めた。これらの研究は、サンプルサイズが小さく、観察されたイベントはほとんどなく、方法論に差があり、バイアスリスクの評価に関する十分な情報がなかった。そのために著者らはプール推定値を計算することができなかった。結果は、帝王切開分娩のための脊椎麻酔のクモ膜下に、等比重、または高比重ブピバカインのいずれかの使用を支持する説得力のあるエビデンスはないことを示している。

・帝王切開分娩に際しての脊椎麻酔用に、等比重ブピバカインと比較して高比重の方が優れているとする明確なエビデンスは不足している。脊椎麻酔が失敗したために全身麻酔に変更する必要性は、重要な臨床評価尺度であるが、現在のデータは、この評価項目について、高比重と等比重ブピバカインで誘発した脊椎麻酔を比較するには不十分である。さらなる研究が必要である。

[!]:当院では高比重を使用しているが、明確な理由は欠如しているので等比重でも構わないのだろう。強いて言えば、効果発現の速さと、麻酔高位が不足する場合に、頭低位にすることによって麻酔域を調節できる可能性に期待してのことである。効果発現が等比重よりも速いために、循環動態の変動も早期に強く発現する可能性があり、循環動態の安定性を重視する場合には、等比重液の使用も考慮してよいのだろう。決定的にどちらが優れているとことが言えない以上、時と場合によって使い分けるというのが正解なのかな。

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