■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2015-01-26




【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (_________n) : 洗浄

(2) (c_____) (b____) : 仙骨[硬膜外]ブロック

(3) (c_________) (e_____) : 蓄積効果

(4) (m______) (i_________) (c____________) : 最小抑制濃度

(5) (H________) (e_______) : ヘンダーソン(Henderson)の式


[解答]
(1)irrigation(2)caudal block
(3)cumulative effect(4)minimal inhibitory concentration
(5)Henderson equation


[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(喫煙) 喫煙に関して正しいのはどれか。

ア:1日10本以上の長期喫煙患者では、術後肺合併症は2~5倍増加する。

イ:カルボキシヘモグロビンの半減期は、睡眠中では約10時間に延長する。

ウ:術前のカルボキシヘモグロビン値と術後肺合併症の頻度はよく相関する。

エ:冠動脈バイパス手術患者では、術前1~2週間の禁煙で術後の肺合併症の頻度は減少する。

オ:喫煙者では、スパイロメトリで肺機能が正常でも、気道の過敏性が亢進している。


[解説] 1日10本以上の長期喫煙者では、術後肺合併症は6倍増加する。10%COHb飽和を有する非喫煙患者での半減期は約4時間である。睡眠中には半減期が2倍延長するという。術前のカルボキシヘモグロビン値と術後肺合併症の頻度には相関はない。呼吸機能で改善が認められるようになるには、少なくとも4~6週間の禁煙が必要である。冠動脈バイパス手術患者で、1~2週間禁煙しても、術後肺合併症頻度は減少しない(高齢者の麻酔p221)。喫煙が呼吸器系に及ぼす効果として、非特異的気管支反応性の亢進が上げられる。


[正解] (ア)、(イ)、(オ) [出典] 第29回麻酔指導医認定筆記試験:B25



【問題3】(静脈麻酔) 次のうち誤っているのはどれか。

ア:ジアゼパムの逆行性健忘作用は順行性健忘作用より強い。

イ:ベンゾジアゼピンの筋弛緩作用は主に脊髄におけるグリシン様作用による。

ウ:フィゾスチグミンは全身麻酔後の抗コリン性症侯群の治療に有効である。

エ:ドロペリドールの中枢作用は主としてノルアドレナリン作動性神経路のα受容体遮断作用による。

オ:スコポラミンは高齢者の前投薬に適している。


[解説] ジアゼパムは、順行性健忘作用は著しいが逆行性健忘作用はない。ベンゾジアゼピンの筋弛緩作用は、主に脊髄におけるグリシン様作用によると考えられている。グリシンは、脳幹及び脊髄における主要な神経伝達物質で、脊髄における運動ニューロンの抑制を仲介している。フィゾスチグミンは、アトロピン、スコポラミン、三環系抗うつ薬、パーキンソン病薬によって誘発される中枢性抗コリン作用性症侯群を改善する。ドロペリドールは、脳内のシナプス後膜においてドパミン受容体を遮断し、伝達を減少させる。主な効果は、ドパミン受容体に富む脳領域(CTZ、基底核)で現れるため、強い制吐作用があり、大量投与ではパーキンソン状態が現れる。スコポラミンは、高齢者に不穏状態や不安をもたらすので前投薬には向かない。


[正解] (ア)、(エ)、(オ) [出典] 第32回麻酔指導医認定筆記試験:B34




【問題4】(溺水・中毒・体温) モルヒネ中毒に対する拮抗薬はどれが適切か?
1) フィゾスチグミン
3) Nアセチルシステイン
5) ナロキソン
2) フルマゼニル
4) メチレンブルー


[解説] 麻薬中毒に対しては麻薬拮抗薬であるナロキソン投与が適応となる。ナロキソン(0.2mg/1A=1ml)(1)初回0.2mg静注(小児:0.01mg/kg) (2)呼吸抑制が改善されるまで0.2mg/3min。極量=1.0mg。1.0mgで呼吸抑制の改善をみなければ麻薬中毒は否定的である。(3)反応あれば持続投与→初回投与量の2/3を1時間毎に投与。


[正解] 5 [出典] クリティカル記憶術2p132

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