セプティックショック/ARDS のある重症患者で PiCCO パラメータに基づく治療の有効性

Effectiveness of treatment based on PiCCO parameters in critically ill patients with septic shock and/or acute respiratory distress syndrome: a randomized controlled trial.
Intensive Care Med. 2015 Jan 21. [Epub ahead of print]

・著者らは、PiCCO 由来の生理学的数値か、中心静脈圧(CVP)モニタリングのいずれかに基づいた治療を比較するために、群逐次解析との前向き無作為化比較試験を行った。

・敗血症性ショックか ARDS のある一連の重症疾患患者を含めた。予定した総サンプルサイズは 715 人だった。主要転帰は、無作為化後の 28 日死亡率だった。参加者は、ARDS か、敗血症性ショックの分類に応じて層別無作為化を行った。診療担当者は、介入を知らされていたが、被験者とアウトカム評価者は、群割り当てを知らされていた。

・研究は、PiCCO群の 168 人と対照群の 182 を含む 350 人の患者を登録した後、無益のために中止された。経過追跡の欠落はなく、全ての登録参加者から得たデータが分析された。結果から、PiCCO 由来の生理学的数値に基づいた治療は 28 日死亡リスクを軽減できないことが示された(オッズ比 1.00、95%CI 0.66-1.52; P=0.993)。14 日死亡率(40.5 vs 41.2%、P=0.889)や ICU 在室期間(中央値 9日 vs 7.5日; P=0.598)、昇圧剤なしの日数(中央値14.5 vs 19日; P=0.676)、人工呼吸なしの日数(中央値 3 vs 6日; P=0.168)といった副次転帰には両群間に差は見られなかった。重篤な有害事象は両群でなんら報告されなかった。

・本研究に基づくと、PiCCO を基にした輸液剤投与は、CVP を基にした輸液剤投与と比較した場合、転帰を改善しない。

[!]:いかにも理論的で、まことしやかな説ではあるが、その説に基づくよりも、普通の人間の感覚というか、「勘」でやった方が適切ってことは確かにある気がする。

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