扁桃腺切除術後の鎮痛にはモルヒネ、それともイブプロフェン: 無作為試験

Morphine or Ibuprofen for Post-Tonsillectomy Analgesia: A Randomized Trial
PEDIATRICS Published online January 26, 2015

・小児の睡眠呼吸障害は、多くの場合、扁桃腺の肥大によって引き起こされ、一般的に扁桃摘出術によって治療される。どの術後鎮痛剤が安全で、かつ有効であるかについては論争がある。

・本前向き無作為化臨床試験では、扁桃摘出±アデノイド切除術予定の睡眠呼吸障害を有する小児を募集した。両親は、手術前日の夜と当日の夜に、酸素飽和度と無呼吸事象を測定するためにパルスオキシメータを提供された。小児は、アセトアミノフェンに加えて、0.2~0.5 mg/kg の経口モルヒネか、または 10mg/kg の経口イブプロフェンのいずれかを投与されるよう無作為に割り付けられた。客観的疼痛スケールと顔面スケール(OPS/FS)を使用して、術後第 1 日目と 5 日目に有効性を評価した。主要評価項目は、睡眠時の呼吸パラメータの変化であった。

・1 歳から 10 歳の合計 91 人の小児を無作為化した。第 1 日目の夜、酸素飽和度低下の点では、モルヒネ群では 86% の小児で改善を示さなかったのに対して、イブプロフェン群患者の 68% が改善を示した(14% vs 68%、P<0.01)。酸素飽和度低下事例数はモルヒネ群で相当増加し、1 時間当たりの酸素飽和度低下が平均 11.17±15.02 増加していた(P<0.01)。鎮痛効果、扁桃出血、薬物副作用は差は認められなかった。

・アセトアミノフェンに併用したイブプロフェンはは、扁桃摘出術を受ける小児で、安全かつ効果的な鎮痛を提供する。特定の小児では安全でない可能性があるので、扁桃摘出術後のモルヒネ使用は制限されるべきである。

[!]:海外では、小児へのモルヒネ投与がけっこう行われているようだ。

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