軽度の低体温が、スガマデクスによるロクロニウム誘発性の深い筋弛緩の拮抗に及ぼす影響

The influence of mild hypothermia on reversal of rocuronium-induced deep neuromuscular block with sugammadex
BMC Anesthesiology 2015, 15:7 doi:10.1186/1471-2253-15-7

・軽度低体温症は、しばしば手術室の低温環境によって誘発される可能性がある。本研究では、軽度の低体温下で長時間のロクロニウム誘発性の深い筋弛緩(NMB)が行われた後の、患者の回復時間とスガマデクスへの反応を分析した。

・60 人の患者は、それぞれ、核温が 34.5-35 度、36.5-37 度と定義された、軽度低体温群と正常体温群に無作為に(1:1)割り当てられた。患者は、ロクロニウム 0.6mg/kg の投与に引き続き、深い筋弛緩(PTC 1-2)を維持するために 7-10μg/kg/分で投与された。手術後、深い筋弛緩はスガマデクス 4.0 mg/kg で拮抗された。主要評価項目は、四連反応(TOF)比が 0.9 になるまでの時間であった。

・低体温の後であっても、スガマデクス投与後には、適切な神経筋機能(TOF比>0.9)が回復した。低体温患者の回復時間[平均値(SD)、171.1(62.1)秒]は、正常体温患者[124.9(59.2)秒]と比較して有意に遅かった(P=0.005)。スガマデクスによる副作用はなかった。

・スガマデクスは、軽度低体温時にも、安全かつ確実にロクロニウム誘発性の深い筋弛緩を拮抗した。低体温症患者では、深い筋弛緩からの回復に 46 秒の余分な時間を必要とした。その結果に基づいて、著者らはこの回復時間の延長は、臨床的に許容可能であろうとしている。

[!]:軽度の低体温であっても、ちゃんと筋弛緩モニターしていれば、スガマデクスによる拮抗は、ちょっと時間はかかるが適切に行いうると。

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