全膝関節形成術における硫酸マグネシウムの静脈内投与と術後鎮痛

マグネシウム4.pngIntravenous infusion of magnesium sulfate and postoperative analgesia in total knee arthroplasty.
Minerva Anestesiol. 2015 Jan 23. [Epub ahead of print] Frassanito L et al.

・術後疼痛と鎮痛剤消費量を低減するべく、全身麻酔と脊椎麻酔の両方でマグネシウムを併用投与することの有効性がまだ議論されている。著者らは、脊椎麻酔下で行われる人工膝関節全置換術後の鎮痛剤消費量と術後疼痛スコアに及ぼす硫酸マグネシウムの静脈内投与の効果を評価した。

・著者らは、ブピバカインとモルヒネで脊椎麻酔を受けた 40 人の患者を調査した。患者は、各群 20 人の 2 群に無作為に割り当てられ、治療薬(硫酸マグネシウム 40 mg/kg の静脈内投与と、それに引き続き 10 mg/kg/h の持続)か、同量の等張食塩水(対照群)のいずれかを投与された。群割り当てに関わらず、全患者は、術後パラセタモール、ケトロラク、モルヒネによる患者管理鎮痛を受けた。

・術後のマグネシウム血中濃度は、対照群とマグネシウム群でそれぞれ、0.85±0.02mmol/L vs 1.25±0.11mmol/Lであった(P<0.001)。脊椎ブロックの知覚レベル、脊椎ブロック高、初めての疼痛の訴えまでの平均時間、PONV 発生率は 2 群で同程度であった。モルヒネ消費量は、2 群間に統計的有意差を示さなかった。疼痛スコアは、両群間に有意差はなかった。マグネシウム注入後に重篤な副作用は記録されなかった。

・マグネシウムの周術期静脈内投与は、人工膝関節全置換術後の術後疼痛コントロールと鎮痛剤消費量に影響を及ぼさなかった。Mg の潜在的抗侵害受容効果を強化するために、さまざまな術中・術後疼痛のプロトコルでもっと多くの研究が実施される必要がある。

[!]:術中の硫酸マグネシウム投与は TKA では効果がなかったと。単剤では効果が少なくて、小サンプルでは有意差がでなかっただけのことか。他の鎮痛補助薬であるステロイドなどと併用すればどうなのか。

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