集中治療室におけるデキスメデトミジン vs プロポフォールかミダゾラムによる標準的鎮静療法

Dexmedetomidine versus standard care sedation with propofol or midazolam in intensive care ? an economic evaluation
Critical Care 2015, 19:67 doi:10.1186/s13054-015-0787-y

・デキスメデトミジンは 2 件のヨー??ロッパの無作為化二重盲式ダブルダミー試験(PRODEX と MIDEX)で、人工呼吸を受ける集中治療室(ICU)患者で目標鎮静レベルを維持する上で、プロポフォールとミダゾラムに劣らないことが示された。さらに、デキスメデトミジンの方が、標準的な 2 種類の鎮静剤よりも抜管までの時間を短縮し、ICU 医療資源必要度を削減し、したがって、ICU コストを削減刺せる可能性が示唆された。これらの 2 件の試験から得た医療資源利用データに基づいて、著者らは、デキスメデトミジン vs 標準的鎮静療法の経済性を評価する二次的な費用最小化分析を行った。

・各研究鎮静剤に関連した総 ICU 費用は、研究鎮静剤の総消費量、患者が挿管されたまま、非侵襲的換気を必要とした、あるいは ICU での診療を必要とした日数に基づいて計算された。これらの 3 つの連続した ??ICU 期間の日毎の ICU コストは、退室に向けて減少すると設定し、期間中の平均の毎日 TISS ポイントで観測された減少を反映させた。多くの追加的な感度分析を実施し、ICU 総コストは ICU 在室期間にわたる毎日の TISS ポイントの累積合計に基づくとした場合、さらに別の 2 つのシナリオでは、毎日の直接変動費だけが減少するとした場合を含めた。

・両試験からプールしたデータに基づいて、デキスメデトミジンによる鎮静の方が、標準的な鎮静剤を使用した場合よりも、総 ICU 費用の中央値(四分位範囲)でその差 ?2,656(?11,864(7070-23457) vs ?14,520(7871-26254))、平均総 ICU 費用でその差 ?1,649 より低い総 ICU コストをもたらした。プロポフォール、またはミダゾラムと比較すると、デキスメデトミジンによる中央値(平均値)の合計 ICU コストは、それぞれ ?1,292(?747)と ?3,573(?2,536)少なかった。その結果は、確実であり、ICU の直接変動費だけを考慮した場合を含めて、全ての感度分析でデキスメデトミジンの方が低コストを示した。プールされた標準治療に比べてデキスメデトミジンの方が、総 ICU コストが少なくなるという可能性は 91.0%(対プロポフォールで 72.4%、対ミダゾラムで 98.0%)であった。

・経済的観点からは、24 時間を超えて軽度~中等度の ICU 鎮静を提供する際に、デキスメデトミジンは、標準的な鎮静剤に比べて、好ましい選択肢であるように思われる。経費節減可能性は、主に抜管までの時間が短いことに起因する。

[!]:薬品の単価は高くても、ICU 在室期間が短くなるから、経済的に考えてもデキスメデトミジンの方がプロポフォールやミダゾラムよりも好ましいと。

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