片肺換気に対する肺胞炎症反応に及ぼす揮発性 vs プロポフォール・ベースの静脈麻酔の効果

Effects of volatile vs. propofol-based intravenous anesthetics on the alveolar inflammatory responses to one-lung ventilation: a meta-analysis of randomized controlled trials.
J Anesth. 2015 Feb 26. [Epub ahead of print]

目的:このメタ分析の目的は、乳腺手術に際して片肺換気(OLV)を受ける患者で、肺胞のサイトカイン発現と呼吸器関連の臨床転帰に及ぼす吸入麻酔薬と全静脈麻酔薬との潜在的な影響を比較することである。

・著者らは OLV に対する肺の炎症反応に及ぼす異なる麻酔剤(揮発性麻酔薬 vs 静脈麻酔薬)を比較した無作為化比較試験を同定するために、PubMed、EMBASE、コクラン・ライブラリをそれぞれ検索した。主要評価項目は、炎症性サイトカインの肺胞濃度レベルだった。

・365 人の患者を含む 8 件の無作為化比較試験が拾い上げられた。全体として、揮発性群と静脈内群間で肺胞炎症性メディエーター濃度の有意差があり、揮発性群の方が、TNF-α(SMD -1.5;95%CI -2.15 -0.87、p<0.001)、IL-6(SMD -0.70; 95%CI -0.99 -0.41、p<0.001)、IL-8(SMD -1.32; 95%CI -2.20 -0.45、p=0.003)の濃度が低かった。揮発性群の肺合併症の総数数は(RR 0.42; 95%CI 0.23-0.77、P=0.005)の方が少なく、有意に在院期間が短かった(WMD -3.59日; 95%CI -5.70~ - 1.48日;p=0.001)。

・胸部手術に際して OLV を受ける患者では、吸入麻酔薬の方が好ましく、その保護効果は炎症反応を緩和することによって作用している可能性がある。

[!]:揮発性麻酔薬は静脈麻酔薬よりも全細胞レベルで効果があるので、炎症が抑制されるのだろう。

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