術中乳酸値の変化は小児心臓手術患者で術後転帰と関係している: 後ろ向き観察研究 Tomoyuki

Intraoperative change of lactate level is associated with postoperative outcomes in pediatric cardiac surgery patients: retrospective observational study
Intraoperative change of lactate level is associated with postoperative outcomes in pediatric cardiac surgery patients: retrospective observational study

・血清乳酸濃度の変化は、様々な急性疾患での転帰を予測するのに有用であるようだ。しかし、小児心臓手術患者における乳酸値の術中変化に関する情報はほとんどない。

・著者らは、小児心臓手術を受けた小児 459 人の後ろ向き観察研究を実施して、人工心肺(CPB)後の乳酸値の変化と患者の予後(ICU 在室期間、術後の重篤な有害事象(SAE)の発生率)との関連性を調査した。 著者らは、CPB 後乳酸値変化(LAC�)を(手術室で測定された最終乳酸値)-(CPBの終了時に測定された乳酸値)と定義した。LAC� と ICU 在室期間との独立関係を調査するために、著者らは、線形回帰モデルを使用した。

・本研究患者集団で、1145 件の CPB 後乳酸測定があった。CPB 離脱後、血清乳酸値は、2.1mmol/L から 2.5mmol/L へと有意にに増加した(P<0.001)。LAC�の高い患者は、ICU 在室期間が有意に長く(p=0.017)、重篤な有害事象の発生率が高かった(P=0.002)。多変量線形回帰分析では、LAC�が高いほど、ICU 在室期間が長いことと有意な独立関係を示した。

・小児心臓手術患者で、CPB 後の乳酸値増加は、ICU 在室期間の延長化と術後の重篤な有害事象のリスク増加と関連していた。今後の研究は、乳酸値の術中動向の臨床的有用??性を調査するために行われるべきである。

[!]:人工心肺は、「人為的ショック」とも言われるので全身的な潅流不足が懸念される。人工心肺中~心肺後のその懸念を如実に表しているのが乳酸値なのではないか。乳酸値が上昇していく間は、血圧は維持できていてもいまだ酸素需給バランスが取れていないショック状態ということだ。

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