手術に際しての全身麻酔からの回復直後にせん妄のある場合とない場合の高齢者の長期的的予後

Long-term Outcomes of Older Adults With and Without Delirium Immediately Following Recovery from General Anesthesia for Surgery
The American Journal of Geriatric Psychiatry Published Online: March 26, 2015

・術後せん妄は、手術数日後に発生するのであるが、短期と長期の双方で有害性と関連している。麻酔回復室(PACU)でのせん妄は、麻酔からの回復直後に起こるのであるが、その後数日の持続的なせん妄と退院時の認知機能の有害転帰と関連している。長期的な影響は不明である。目的は、全身麻酔による手術後に PACU でのせん妄がある患者とない患者とで、18 ヶ月の転機を評価することであった。

・ある教育病院で外科手術のために入院した後、地域での経過追跡を行われた 91 例の連続した英語を話す患者で、年齢>70 歳、術前に介助なく説明と同意を提供することが可能な患者を対象とした前向き観察コホート研究。患者は術前に認知テストを完了した。全身麻酔からの回復後、彼らは、せん妄 DSM-IV 診断で評価した。患者か、代理人は、術後経過期間の中央値 19ヶ月(四分位範囲18-20ヶ月)の時点で、生存、認知機能、身体機能、医療の利用転機について評価された。

・91 人(n=41(45%)がせん妄あり)の患者か代理人の全員で、経過追跡時にコンタクトが取れ、7人(8%)が死亡し、3 人(3%)がそれ以上の参加を拒否し、81 人(生存者の 96%)が経過追跡評価を完了し、認知上、あるいは身体上のベースラインからの有意な機能低下がないことが証明され、患者の 75% は、地域で独立して生活しており、PACU せん妄のあった患者群となかった患者軍艦で、なんら転機に差がなかった。

・術後 18 ヶ月の時点で評価した小さな高齢患者集団では、著者らは、PACU で診断されたせん妄と、患者の生存率、認知/身体機能、医療の利用との関連性を検出することはできなかった。

[!]:手術直後の麻酔回復室では、それこそ麻酔の影響がまだ大きく残存しており、その時点でのせん妄の診断は、長期的に見るとほとんど影響がないと思われる。予後に影響するのは、麻酔の残存効果がもっと少なくなる翌日以降の状態だろう。

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