腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける患者で術中エスモロール投与が麻酔薬、鎮痛薬必要量と術後悪心嘔吐に及ぼす効果

Effect of intraoperative esmolol infusion on anesthetic, analgesic requirements and postoperative nausea-vomitting in a group of laparoscopic cholecystectomy patients
Rev. Bras. Anestesiol. vol.65 no.2 Campinas Mar./Apr. 2015

・腹腔鏡下胆嚢摘出術患者では、術後疼痛と嘔気/嘔吐(PNV)はよく見られる。交感神経遮断薬は静脈内または吸入麻酔薬とオピオイド必要量を減少させる可能性がある。本研究で、著者らは、エスモロールが術中麻酔薬と術後鎮痛薬必要量、術後疼痛、PNV に及ぼす効果を分析することを目的とした。

・60 人の患者が含まれた。プロポフォール、レミフェンタニル、ベクロニウムを、導入のために使用した。研究群は以下のようであった; I 群:維持麻酔薬(プロポフォールとレミフェンタニル)にエスモロール注入が追加された、II 群:維持中にはプロポフォールとレミフェンタニルだけを使用した、III 群:維持麻酔薬(デスフルランとレミフェンタニル)にエスモロール注入が追加された、IV 群:維持中にはデスフルランとレミフェンタニルのみを使用した。PNV と鎮痛剤必要量について、術後 24 時間まで追跡した。疼痛の視覚的アナログ尺度(VAS)スコアも評価された。

・VAS スコアは、I 群で有意に低く最低であった(P=0.001-0.028)。PNV の発生率は、I 群で有意に低く最低であった(P=0.026)。PNV の発生率は、IV 群と比較して、III 群の方が低かった(P=0.032)。鎮痛剤必要量は、I 群で有意に低く、IV 群と比較して III 群で低かった(P=0.005)。心拍数は、エスモロール群(I 群と III 群)で、対照群と比較して有意に低かった(P=0.001)が、血圧は全群で同様であった(P=0.594)。対照群とエスモロール群の比較からは、麻酔薬とオピオイド必要量が有意に減少することがわかった(p=0.024-0.03)。

・麻酔維持時にエスモロールを使用すると、麻酔薬と鎮痛薬の必要量、術後疼痛と PNV が有意に減少する。

[!]:術中のエスモロールの併用は良いことづくめだな。ちょっと薬価が高いが。エスモロール塩酸塩注射液(100mg 10mL 1瓶)の薬価 4130 円。

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