周術期炎症性サイトカインの変化の臨床的意義

Clinical implication of perioperative inflammatory cytokine alteration
Published Online: March 30, 2015

・サイトカインは炎症反応の重要な調節因子であり、外傷後の防御および修復機序において重要な役割を果たす。外傷後、免疫炎症反応がすぐに開始され、サイトカインが急速に出現し、免疫の調節因子として機能する。

・病的状態では、サイトカインの不均衡から全身炎症性反応や免疫抑制をを呈したりする可能性がある。周術期のサイトカインの様相は、さまざまな程度の外科的侵襲、麻酔の種類と麻酔薬によって異なる。炎症性サイトカインは、中枢神経系、心血管系、呼吸器系、肝腎障害を含む術後臓器機能不全において重要な役割を果たす。

・サイトカインの阻害は、ある状況では、外傷による損傷から保護的に働きうることから、サイトカイン阻害薬や拮抗薬が術後組織/臓器機能不全を軽減する可能性がある。サイトカインはまた、創傷治癒と外傷後疼痛にも関係している。創部の治癒促進のためのサイトカインの適用が報告されてきた。

・麻酔に関連した免疫反応調節は、炎症誘発性サイトカインの発現を減少させることから、周術期の罹患率を減少させる可能性があるが、麻酔薬が術後免疫-炎症反応に及ぼす全体としての影響は、さらに調査する必要がある。

[!]:麻酔薬の一般的特性としては、神経系に対するのと同様に、免疫系にも抑制的に働くことが多いのだろう。とすれば、免疫系が正常な個体に対しては過剰な反応を抑制する麻酔法が、すでに免疫が抑制されていたり、維持する必要のある個体では、免疫を抑制する作用が少ない麻酔法が選択されるべきであろう。

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