腹部手術時の合計晶質液投与量の予測因子; 2 施設での後ろ向き分析

Variability in practice and factors predictive of total crystalloid administration during abdominal surgery: retrospective two-centre analysis
Br J Anaesth. 2015 May;114(5):767-76. doi: 10.1093/bja/aeu452. Epub 2015 Jan 13.

・周術期環境や集中治療室での臨床診療の多様性は、現代医学が直面している主要な課題である。本研究の目的は、米国内の 2 つの教育医療施設で術中の晶質液投与の実態を分析することであった。

・著者らは、カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)とヴァンダービルト大学(VU)医療センターで行わた腹腔内手術を受けた患者からの臨床データを抽出した。出血量が非常に少なく合併症のない待機手術にデータを制限し、著者らは、補正変動係数(cCOV)を用いて、医療従事者間、手術術式間で、輸液投与の多様性を定量化した。一般線形モデルを用いて回帰分析を実施して、輸液投与を最も予測する因子を調査した。

・従事者の分析とモデル構築のために、1327 人の UCI と 4585 人 VU 患者を使用した。両施設の全医療担当者にわたる晶質液の補正注入速度の平均は 7.1(SD 4.9)mL/kg/h、cCOV は 70% であった。個々の医療担当者では 2.3(SD 3.7)~14(SD 10)mL/kg/h の範囲であった。最終的な回帰モデルでは、他の患者予測因子以上の予測因子として、従事者が強く支持された。

・麻酔担当者個人内でも、個人間でも晶質液投与の大きな多様性が観察されたが、これが手術転帰の多様性の一因となっている可能性がある。

[!]:晶質液の投与量は、担当麻酔科医の裁量に任されており、その因子が最も大きかったと。教科書的なガイドラインはあるけど、みんなあまり遵守できていないということか。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック