ラリンジアルマスクのカフ圧を調節するシリンジ変法とは

Using a modified syringe technique to adjust the intracuff pressure of a laryngeal mask airway
Acta Anaesthesiol Taiwan. 2015 May 8. pii: S1875-4597(15)00024-7. doi: 10.1016/j.aat.2015.03.004. [Epub ahead of print]

・ラリンジアルマスク(LMA)のカフ圧は<60 cmH2O に制限することが臨床で推奨されている。本報告では LMA のカフ圧を調整するためにシリンジ変法の有効性を評価することを目的とした。

・前臨床研究で、市販されている 20 mL シリンジを、予めいろいろなカフ圧(40 cmH2O、50 cmH2O、60 cmH2O、70 cmH2O、80 cmH2O、100 cmH2O、120 cmH2O)に設定された LMA のパイロトバルーンに接続した。接続後、シリンジのプランジャが受動的に押し戻されるままにする。もしも、接続後にプランジャが押し戻されるのが観察されなかった場合は、1mL の空気を抜いて、プランジャーが再び受動的に押し戻されるままにする。この方法によって、プランジャが静摩擦を超えて動き出し、かつ、LMA カフの過剰な脱気を回避することができた。プランジャの動きが止まった後に圧力計を使用してカフ圧を測定した。

・前臨床研究で、シリンジ変法を使用して調節した後、カフ圧は、常に 60 cmH2O 未満か、ほぼ等しかった。

・前臨床研究において、シリンジの性能と特性を評価した後、著者らは、シリンジ変法は、効果的に LMA カフ圧を調節するのに有用である可能性があると結論付けた。

[!]:この方法は、すでに 3 年も前に自ブログで紹介済みだ。実際には、シリンジメーカーによってバランスの取れる圧は異なっており、日本のテルモのシリンジの場合、20mL シリンジでは圧が低くなりすぎる。自分で試したとところでは、5mL シリンジが最適である。各施設で常用しているメーカーの各種サイズのシリンジでやってみて、最適なサイズのシリンジを知っておく必要がある。

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