フェンタニル誘発性咳嗽は、術後悪心嘔吐の危険因子である

Fentanyl-induced cough is a risk factor for postoperative nausea and vomiting.
Br J Anaesth. 2015 Jun 1. pii: aev157. [Epub ahead of print]

・術後の悪心・嘔吐(PONV)とフェンタニル誘発性咳嗽(FIC)は、2 つのよく見られる麻酔関連の症状であり、共通の危険因子を持っているように見える。本前向きコホート研究で、著者らは麻酔導入時に FIC を有する患者は、PONVの発生率が高いかどうか調査する。

・著者らは、2011 年 7 月 1 日から 2012 年 7 月 30 日に登録された成人の非喫煙婦人科手術患者を研究した。導入中 FIC の存在と PONV の発生を記録した。フェンタニル誘発性咳嗽とその他の周術期変数を多変量解析で分析して、FIC と PONV との関連性を調査した。

・本研究に登録された 502 人の全患者が、少なくとも 2 つの PONV の危険因子を有しており、154 人(31%)が FIC を呈した。FIC 群の方が、非 FIC 群よりも PONV 発生率が高かった(56.5 vs 38.2% ;P<0.0001)。多変量ロジスティック回帰分析で、FIC は、PONV 発症の予測危険因子であることが判明した(調整オッズ比 2.08、95%信頼区間 1.41-3.07)。

・麻酔導入時に FIC を呈する婦人科手術を受ける禁煙女性は、PONV の発生率が高い。

[!]:一過性の副交感神経系の緊張(?)といった共通のメカニズムを有するのだろう。フェンタニル静注で咳が誘発される患者は、PONV を呈する危険性が高いので、PONV 対策を 1 つ増やすべきである。また、術後のフェンタニルによる鎮痛を控えるべきか。

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