腹部手術時の持続中心静脈酸素飽和度を補助とした術中血行動態管理: 無作為対照試験

Continuous central venous oxygen saturation assisted intraoperative hemodynamic management during major abdominal surgery: a randomized, controlled trial.
BMC Anesthesiol. 2015 Jun 4;15(1):82. doi: 10.1186/s12871-015-0064-2.

・腹部手術は周術期の合併症および死亡の有意なリスクと関連している。術中輸液投与の最適化は転帰の改??善をもたらす可能性がある。著者らの目的は、リスクの高い手術を受ける患者で、中心静脈圧(CVP)、および中心静脈酸素飽和度(ScvO2)-を補助とした輸液療法が術後合併症に及ぼす効果を比較することであった。

・待機的腹部手術を受ける患者を、無作為に対照群と ScvO2 群に分けた。平均動脈圧(MAP)の目標レベルは両群で≧60 mmHg であった。MAP <60 mmHg の場合には、対照群では、CVP<8mmHg に従って、輸液か、あるいは昇圧剤を投与された。ScvO2 群では、MAP に加えて、真の MAP にかかわらず、ScvO2<75%、あるいは 3% を超える低下は介入の必要性を示しているとした。データは、平均±標準偏差、あるいは、中央値(四分位範囲)で表した。

・著者らは、対照群と比較して ScvO2群の方が合併??症を有する患者数が少ないことを観察したが、それは統計的有意性には至らなかった(ScvO2 群:10 vs 対照群:19、P=0.07)。ScvO2 群の患者(n=38)の方が、対照群(n=41)と比較して多くの膠質液を投与された[279(161) vs 107(250)mL/時間。P<0.001]。両群の晶質液投与量(1126±471 vs 1049±431mL/h、P=0.46)とノルエピフリン投与 [37(107) vs. 18(73) mcg/h、p?=?0.84].は同様であった。両群で出血量は同様であったにもかかわらず、ScvO2 群の方が輸血が多かった(63% vs 37%、P=0.018)。術後 PaO2/FIO2<200 mmHg を呈する患者は対照群の方が多かった(23 vs 10、P<0.01)。28 日生存率は、ScvO2 群の方が有意に高かった(37/38 vs 33/41、P=0.018)。

・ScvO2 を補助とした術中血行動態サポートは、腹部手術時の術後合併症に有意な影響を及ぼすことなく、CVP を補助とした治療と比較して、有意に良好な術後酸素化と 28 日生存率を含めた、いくつかの利点があった。

[!]:ScvO2 を指標とすると輸血が多くなってしまうのか。しかし、予後が良いのならばそれでよいか。

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