レミフェンタニル PCA と硬膜外鎮痛下とでの陣痛時の母体体温の差

Differences in maternal temperature during labour with remifentanil patient-controlled analgesia or epidural analgesia: a randomised controlled trial
International Journal of Obstetric Anesthesia Published Online: June 17, 2015
<ハイライト>
・著者らは、分娩時に硬膜外鎮痛の副作用をレミフェンタニル患者管理鎮痛法と比較した。
・硬膜外麻酔は、母体体温≧38C°の高い発生率と関連していた。
・レミフェンタニルの方が頻繁で、高度な低酸素血症をもたらした。
・レミフェンタニルの方が、多くの鎮静と悪心をもたらした。
・硬膜外鎮痛は、レミフェンタニルと比較して、より良好な鎮痛を提供する。

<要旨>
・硬膜外鎮痛とレミフェンタニル患者管理鎮痛は、分娩時痛の治療によく利用される方法であり、それぞれ独自の有効性と毒性がある。

・鎮痛を希望する妊産婦は、患者管理静脈内レミフェンタニルか、または硬膜外鎮痛のいずれかに無作為に割り付けた。対照患者は、鎮痛を希望しない妊産婦とした。主要目的は、母体の発熱(温度≧38℃)の発生率を比較することであった。副次評価項目は、酸素飽和度低下の発生率、疼痛スコア、嘔気嘔吐、鎮静スコア、掻痒、新生児転帰が含まれている。

・140 人の妊産婦からのデータを分析した:49 人はレミフェンタニル鎮痛を、49 人は硬膜外鎮痛を受け、42 人は鎮痛なし(対照)であった。発熱(温度≧38C°)は、硬膜外の患者の 37%、対照患者の 7% に比較して、レミフェンタニル患者の 10% に発症した(P<0.001)。1 回以上の低酸素血症イベント(少なくとも 1 分間の酸素飽和度<90%)は、硬膜外鎮痛を受けた患者の 15% 、対照患者の 20% に対して、レミフェンタニル患者の 48% で発生した(P=0.003)。疼痛強度スコアは、2 群間で有意に異なっており、硬膜外鎮痛の方が良好であったものの、平均満足度スコアは、両鎮痛群間で同様であった(レミフェンタニル 8.1±1.2 vs 硬膜外 8.4±1.2)。レミフェンタニル鎮痛の方が、悪心の発生率が高く、深い鎮静度と関連していた。群間の血行動態パラメータの差は小さく、臨床的意義ははなかった。

・陣痛の治療中、硬膜外鎮痛は、母体発熱の高い発生率と関連しているのに対し、レミフェンタニル鎮痛は、頻繁で、高度な低酸素血症をもたらした。

[!]:レミフェンタニルは硬膜外穿刺のテクニックが不要な分、お手軽に利用できるかもしれないが、副作用がそれなりに多いのだな。

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