手術に際しての保護的 vs 従来型換気: 系統的レビューと個々の患者データのメタ分析

Protective versus Conventional Ventilation for Surgery: A Systematic Review and Individual Patient Data Meta-analysis.
Anesthesiology. 2015 May 15. [Epub ahead of print]

・最近の研究では、低一回換気量(VT)を使用した術中人工呼吸は、術後肺合併症(PPC)を予防する可能性のあることが示されている。この個々の患者データのメタ分析の目的は、VT サイズと呼気終末陽圧(PEEP)レベルと、PPC の発生との間のそれぞれの関連性を評価することである。

・一般外科手術を受ける患者で、保護的換気(高レベル PEEP の有無にかかわらず、低 VT)と従来型換気(低 PEEP と高 VT)を比較した無作為化比較試験。主要転帰は、PPC の発症であった。事前定義された予後因子を多変量ロジスティック回帰分析を用いて検証した。

・15件の無作為化比較試験(2127人)が含まれた。保護的換気に割り当てられた 1118 人の患者(8.7%)群では 97 例のPPC、従来型換気に割り当てられた 1009 人の患者群では 148例(14.7%)であった(調整後の相対リスク、0.64、95%CI、0.46-0.88、P<0.01)。低 VT と高レベル PEEP の換気に割り当てられた 957 人の患者(8.9%)の PPC は 85例、低 VT と低レベル PEEP の換気に割り当てられた 525人の患者では 63 例(12%)であった(調整相対リスク、0.93、95%CI、0.64-1.37、P=0.72)。PPCの発症と VT サイズとの間には用量反応関係が見られた(R=0.39)が、PPC の発症とPEEP レベルとの間には見られなかった(R=0.08)。

・これらのデータは、手術を受ける患者では、低 VT を利用した換気の有益な効果を支持している。非開腹手術時の PPC を予防するための術中の高 PEEP の役割を明らかにするためには、さらなる研究が必要である。

[!]:やはり低一回換気量の方が術後肺合併症が少ない。PEEP レベルはあまり関係ないのか。

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