患者死亡率は ICU のスタッフ資源と仕事量に関係がある: 多施設観察研究

Patient Mortality Is Associated With Staff Resources and Workload in the ICU: A Multicenter Observational Study.
Crit Care Med. 2015 Aug;43(8):1587-94. doi: 10.1097/CCM.0000000000001015.

・ICU で患者の必要度に応じて医療スタッフ資源を相応させることは、医療の質のための重要な要因である。著者らは、人員対患者比と仕事量が ICU 死亡率に及ぼす影響を評価することを目的とした。

・著者らは日常的に収集された病院データを用いて、多施設経時的研究を行った。2013 年 1 月から 12 月まで 4 つの大学病院の ICU 8 室の全患者に関連する情報を分析した。合計 5718 日の延べ入院患者日数が含まれていた。著者らは、生命維持治療を放棄することを決定した患者を除いて、経時的な ICU 死亡率との関係を確立するために、シフト毎に変化する尺度として仕事量と組み合わせた患者対介護者比率を使用した。多段階ポアソン回帰を用いて、患者回転率、重症度、スタッフ充足度で調整した ICU 死亡率の相対リスクを定量化した。

・患者対看護師比が 2.5 よりも大きい場合には、死亡リスクは 3.5(95%CI、1.3-9.1)だけ増加し、患者医師比率が 14 を超えた場合、2.0(95%CI、1.3-3.2)だけ増加した。看護師配置は週末に、医師については夜間に比率が最高となることが多かった(p<0.001)。高い患者回転率が高いこと(調整相対リスク、5.6[2.0-15.0])とスタッフによって実施される生命維持処置回数(調整相対リスク、5.9[4.3-7.9])も死亡率の増加と関連していた。

・本研究は、ICU での患者の安全性が危険にさらされる可能性がある、患者対介護者比率の、エビデンスに基づいた閾値を提案している。患者の必要度の応じて介護者資源を調整するためには、スタッフ充足度と仕事量のリアルタイム監視が妥当である。

[!]:患者対スタッフ数の比率と患者死亡率との関係を定量化している。ICU の患者対看護師比率≦2.5 とするべきであることを統計学的に実証している。

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