非心臓手術での術中低血圧・高血圧と術後 30 日死亡率との関連性

Association between Intraoperative Hypotension and Hypertension and 30-day Postoperative Mortality in Noncardiac Surgery
Anesthesiology. 2015 Aug;123(2):307-19. doi: 10.1097/ALN.0000000000000756.

・術中血圧の偏位は術後死亡と関連していることが想定されているが、血圧の臨界閾値は未だ明らかでない。そこで、著者らは、調整済み 30 日死亡率のリスク増加に関連した収縮期血圧(SBP)、平均血圧(MAP)、拡張期血圧(DBP)の術中閾値を推定した。

・この後ろ向きコホート研究では、術中血圧と 30 日死亡率との間のリスク調整済みの関連性を調査するために、6 つの退役軍人医療センターから得た術中血圧データを 30 日後の転帰と組み合わせた。血圧の偏位は、3 つの手法を使用して評価した:(1)集団閾値(集団術中血圧値の平均から 2SD の閾値下面積[AUT]、または閾値上面積の個々の患者の合計)、(2)絶対閾値、(3)ベースライン血圧から変化率。

・30 日死亡率は、以下と関連していた。(1)集団閾値:収縮期 AUT(オッズ比、3.3; 95%CI、2.2-4.8)、平均 AUT(2.8; 1.9-4.3)、拡張期 AUT(2.4; 1.6- 3.8)。AUT を圧と時間のその個別成分に近似変換すると、8.2 分以上の SBP<67mmHg、3.9 分以上の MAP<49mmHg、4.4分以上の DBP<33mmHg、(2)絶対閾値:5 分以上の SBP<70mmHg(オッズ比、2.9; 95%CI、1.7-4.9)、5 分以上の MAP<49mmHg(2.4、1.3-4.6)、5 分以上の DBP<30mmHg(3.2; 1.8-5.5)。(3)変化率:MAP が 5 分以上ベースラインから 50% 以上低下した場合(2.7、.5-5.0)。術中高血圧症は、これらの手法のいずれにおいても 30 日死亡率とは関連していなかった。

・術中低血圧は、術後 30 日死亡率の増加と関連しているが、高血圧は関連していなかった。

[!]:SBP>70、MAP>50、DBP>30 程度を下限閾値として管理すれば死亡率を増加させなくて済むということか。

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