■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2015-08-13




【問題1】(生理) 喉頭展開に関する喉頭の解剖・生理について正しいのはどれか.

ア:喉頭蓋に直接ブレードをかけると迷走神経反射が起こりやすい.

イ:喉頭蓋上面の知覚は舌咽神経支配である.

ウ:喉頭蓋下面の知覚は 舌咽神経支配である.

エ:低酸素状態では喉頭展開時,迷走神経反射は起こりにくい.

オ:喉頭展開による頻脈/血圧上昇は,舌咽神経を求心路とする交感神経反射である.


[解説] (ア):(正)vagovagal reflex が発生し徐脈となる.
(イ):(正)頸動脈小体,頸動脈洞から延髄に至る神経も舌咽神経である.
(ウ):(誤)喉頭蓋下面には迷走神経の分枝である上喉頭神経が分布しており,喉頭蓋に直接ブレード をかけると迷走神経反射が起こり,徐脈,血圧低下が発生する.
(エ):(誤)低酸素血症では,迷走神経反射が起こりやすくなっている.
(オ):(正)血管運動中枢は延髄にあり,第4脳室底の網様体に存在する.



[正解] (ア)、(イ)、(オ) [出典] Super Hospital 麻酔科





【問題2】(感染と免疫) ヒト免疫グロブリンで抗原との結合のほか、補体結合性を示すものの組み合わせで正しいのはどれか。
ア:IgG、IgA
ウ:IgG、IgE
イ:IgA、IgE
エ:IgG、IgM

[解説] IgG、IgA、IgM、IgD、IgEのうち、補体結合性を持つのは、IgGとIgMだけである。


[正解] (エ) [出典] 第27回麻酔指導医認定筆記試験:A11



【問題3】(循環管理) 正しいのはどれか。

ア:塩酸エフェドリンの作用時間はエピネフリンの約10倍である。

イ:ニフェジピンによる血圧低下は徐脈を伴う。

ウ:ATPは上室性頻拍症治療に用いられる。

エ:ニトログリセリンによるメトヘモグロビン血症にはメチレンブルーが有効である。

[解説] エフェドリンの心血管効果はエピネフリンに似るが、その反応はより弱く、ほぼ10倍長く持続する。等しい血圧上昇を得るためには、エピネフリンの約250倍以上のエフェドリンが必要である。ニフェジピンは急激な血圧低下により、圧受容体反射を介して頻脈や心筋収縮力の増強を招き、冠灌流圧の低下と相まって狭心症の増悪を見ることがある。WPW関連を含め、発作性上室性頻拍症患者において、アデノシンは房室伝導を遅延させ、房室結節を通るリエントリ経路を遮断し正常洞調律を回復させる。ニトログリセリンによるメトヘモグロビン血症にはメチレンブルーが有効である。


[正解] (ア)、(ウ)、(オ) [出典] 第33回麻酔指導医認定筆記試験:A31



【問題4】(中枢神経) 大孔ヘルニアとは、小脳扁桃が大孔内に脱出してどこを圧迫することか?
1) 視床 2) 視床下部 3) 延髄 4) 橋 5) 中脳

[解説] 大孔ヘルニア=小脳扁桃が大孔内に脱出→延髄圧迫→失調性呼吸(ataxic breathing)をきたす。延髄には呼吸・循環の中枢があるため急死をきたしうる。症状;失調性呼吸~延髄呼吸中枢の障害による、嘔吐~延髄の嘔吐中枢の刺激による。項部硬直


[正解] 3 [出典] クリティカル記憶術2P25

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