術中低血圧と血圧変動が非心臓手術後の早期術後せん妄に及ぼす影響

Impact of intraoperative hypotension and blood pressure fluctuations on early postoperative delirium after non-cardiac surgery
Br J Anaesth. 2015 Sep;115(3):418-26. doi: 10.1093/bja/aeu458. Epub 2015 Jan 23.

・術後せん妄は高齢患者ではよく見られる。その予後的重要性にもかかわらず、病態生理は完全には理解されていない。多くの危険因子が同定されているが、可逆的要因、特に麻酔管理により、変更できる可能性のある要因は何も同定されていない。本前向きコホート研究の目的は、術中低血圧が主要な非心臓手術を受ける高齢患者で術後せん妄に関連しているかどうかを調査することであった。

・研究対象は、主要な非心臓手術を受ける年齢>65 歳の患者で、術後せん妄の病態生理についての進行中の前向き観察研究に登録した。術中血圧を測定し、所定基準を使用して低血圧を定義した。せん妄は、術後 2 日間に Confusion Assessment Method(混乱評価法)により測定した。データは t-検定、2 標本比率検定、多重比較のための補正を含む順序化ロジスティック回帰多変量モデルをを用いて分析した。

・平均年齢 73.6 歳(SD 6.2)の 594 人の患者からのデータを検討した。これらのうち 178 人(30%)が 第 1 日目に、第 2 日目に 176 人(30%)がせん妄を発症した。せん妄を発症した患者の方が、高齢で、女性である頻度が高く、術前の認知スコアが低く、手術時間が長かった。相対的低血圧(20、30、40% 低下)や絶対的低血圧[平均動脈圧(MAP)<50mmHg]は、術後せん妄と有意には関連しておらず、また、低血圧持続期間(MAP<50mmHg)も関連していなかった。逆に、術中の血圧変動は、有意に術後せん妄に関連していた。

・これらの結果から、絶対的、あるいは相対的低血圧ではなくて、血圧変動の増加が術後せん妄の予測因子であることが示された。

[!]:術中の血圧を安定化させることが術後せん妄予防になるということか。

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