■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2015-08-28




【問題1】(心臓・血管) 心臓弁膜症について正しいのはどれか?

ア:大動脈弁狭窄症では、うっ血性心不全を起こすと平均余命は4~5年である。

イ:圧容量曲線上の右下のB点では、大動脈弁が閉鎖する。

ウ:大動脈弁閉鎖不全では、拡張末期容積の増大と1回拍出量の低下を認める。

エ:僧帽弁狭窄症では、呼吸抑制作用のある前投薬の投与は慎重に行う。

オ:慢性の僧帽弁閉鎖不全症では、左室収縮終期容積は正常で、1回拍出量が高値に保たれている。


[解説] ア:×:大動脈弁狭窄症では、失神を起こすと平均余命は3~4年である。うっ血性心不全を発症すると平均余命は1~2年である。
イ:×:圧容量曲線上の右下のB点では、僧帽弁が閉鎖する。大動脈弁が閉鎖するのはD点である。
ウ:×:慢性の大動脈弁閉鎖不全では、拡張終期容積、収縮終期容積、1回拍出量ともに増加している。急性の大動脈弁閉鎖不全では、拡張終期や収縮終期の容積は増加しているが、1回拍出量は、重症度によって増加したり、正常であったり、低下したりする。
エ:○:僧帽弁狭窄症では、呼吸抑制作用のある前投薬の投与は慎重に行う。肺血管抵抗の増加は、低酸素血症、高二酸化炭素、アシドーシスなどの右心不全を生じるので、回避しなくてはならない。
オ:○:慢性の僧帽弁閉鎖不全症では、拡張終期圧は正常で、、拡張終期容積は増加した状態になっている。左室収縮終期容積は正常で、1回拍出量が高値に保たれている。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p250-257


【トラブル・シューティング】~麻酔緊急Vol.1p192

(輸血)『異型輸血時の対応』

●異型血輸血時対応マニュアル:根本的治療=交換輸血。ICU管理とし当該科・麻酔科・輸血部の3科合同で管理に当たる。患者血液型と輸血血液型の再確認。患者血液型判定が困難なら毛髪から判定。正確な判定ができ次第、本人と同型の濃厚赤血球とFFPにて交換輸血を開始する。判定困難あるいは確認に時間がかかる場合は、O型濃赤とAB型FFPにて開始する。1回目の交換輸血施行後、採血し再度血液型判定を行い、輸注血液が依然残っている場合は交換輸血を続行。異型輸血量≦50ml→対症療法、50~100ml→状況に応じて、≧100ml→交換輸血を行う。







【問題2】(循環管理) 中心静脈圧に影響を与える因子はどれか.

ア:右心収縮力低下で低下する.

イ:循環血液量増加で上昇する.

ウ:陽圧人工呼吸では吸気で上昇する.

エ:自発呼吸では吸気で低下する.

オ:α受容体刺激で低下する.


[解説] (ア):(誤)右心収縮力が低下すると中心静脈圧は上昇する.
(イ):(正)心収縮力,血管緊張度に変化がないとき,循環血液量が増加すると,中心静脈は上昇することになる.
(ウ):(正)、(エ):(正)人工呼吸でも自発呼吸でも終末呼気で,胸腔内圧が大気圧に最も近づく.呼吸様式にかかわらず終末呼気で測定することにより,経時的変化を比較できる.したがって,中心静脈圧測定は自発呼吸でも陽圧人工呼吸でも終末呼気の圧を測定する.
(オ):(誤)血管の緊張が増加すると,血管収縮で血管内圧が上昇し,末梢血管内の血液が中心静脈に移動し,静脈還流量が増加する.中心静脈圧が上昇するが,同時に末梢血管内圧も上昇しているので,右心への血液流入を起こす駆動圧は,増加することになる.



[正解] (イ)、(ウ)、(エ) [出典] Super Hospital 麻酔科



【問題3】(周術期の循環管理) ドブタミンについて正しい記述はどれか。

ア:主としてβ1受容体に作用する。

イ:カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)とモノアミン酸化酵素により分解される。

ウ:肺動脈圧を上昇させない。

エ:ドパミン受容体に作用する。

[解説] ドブタミンは比較的選択性のβ1受容体刺激を起こす。ドパミン受容体には作用しない。ノルエピネフリンの分泌も促進しない。陽性変力作用には心筋α1受容体刺激も関係する。血管α1刺激作用による血管収縮作用よりβ2刺激による血管拡張作用の方が強いため、軽度の血管拡張が起こる。


[正解] (ア)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集

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