小児患者におけるポータブル吸入麻酔回路によるセボフルラン麻酔導入の臨床効果

Clinical effects of sevoflurane anesthesia induction with a portable inhalational anesthetic circuit in pediatric patients.
Arch Med Sci. 2015 Aug 12;11(4):796-800. doi: 10.5114/aoms.2015.50230. Epub 2015 Mar 26.

・セボフルランによる小児の麻酔導入は通常、特殊な気化器とガス供給源が必要であり、そのことがセボフルランの使用を手術室(OR)に限定している。多くの小児は、両親と離ればなれになるために OR に入室時に泣き叫び、麻酔の安全性と小児の身体的および精神的な健全性を損なうことになる。本研究では、著者らは、ポータブル回路を使用して、OR の外でセボフルラン麻酔の導入を実施して、その効用を評価し、小児患者でケタミン麻酔の有用性と比較した。

・100 人の小児は、ポータブル吸入麻酔回路を介してセボフルラン(聖母フルラン群)か、筋肉内注射によるケタミン(ケタミン群)によって麻酔を導入され、次いで、手術室に搬入された。セボフルランの最大吸入濃度(CP)と定常状態での濃度(CS)を測定した。心拍数(HR)と末梢酸素飽和度(SpO2)をモニターした。麻酔導入、覚醒、OR 退室に要した時間と手術所要時間を記録した。麻酔中の患者の反応も分析した。

・セボフルランの Cp と Cs は体重と相関していた。ケタミン群と比較して、セボフルラン群は麻酔導入時間が短かった(28±7秒 vs 195±34 秒、P<0.0001)、覚醒(11.2±3.6秒 vs 63.5±6.7秒、P<0.0001)、OR 退室(20.5±5.6秒 vs 43.4±10.6秒、p<0.0001)が短く、麻酔導入時の非協力が少なく(10% vs 80%、p<0.0001)、HR が低く(130±16bpm vs 143±19 bpm、P=0.0004)、OR 到着時の SpO2(98.9±0.9%対96.1±2.5%、P<0.0001)が高かった。

・ポータブル吸入麻酔回路でのセボフルランによる小児麻酔導入は、手術室外で、便利で、安全かつ効果的である。

[!]:なるほどね。子供は環境の変化に敏感に反応するからな。慣れた環境の中ので麻酔導入の方が絶対に落ち着くよね。

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