プロポフォール: 小児麻酔と鎮静における役割のレビュー

Propofol: A Review of its Role in Pediatric Anesthesia and Sedation.
CNS Drugs. 2015 Jul;29(7):543-63. doi: 10.1007/s40263-015-0259-6.

プロポフォールは、小児の麻酔、処置や集中治療の鎮静の導入、維持のために一般的に使用される静脈内投与薬剤である。中枢神経系に及ぼす作用メカニズムは、様々な神経伝達物質受容体での相互作用、特にγアミノ酪酸 A(GABA)受容体に関係している。1989 年に食品医薬品局により、米国での使用が承認されたものの、年齢 3 歳未満の小児の麻酔導入に際しての使用は未だに適用外のままである。小児麻酔での幅広い使用にもかかわらず、特定の小児サブセットでは、その安全性と重篤な副作用については競合する文献がある。特に小児は「小さな成人」ではないとして、このレビューでは、著者らはプロポフォールの薬物動態の成熟側面を強調している。プロポフォールの無数の薬物動態・薬力学的研究と、体格や年齢による差を取り除く相対成長率を使用する能力にもかかわらず、小児に閉ループ完全静脈麻酔を提供するための目標制御注入ポンプに使用できる適切なモデルがない。プロポフォールの市販製剤は、栄養豊富なエマルジョンであるため、食品医薬品局が抗菌防腐剤の添加を義務付け、開封 6 時間後に廃棄するメーカーの方針を呼び掛けているものの、細菌汚染のリスクが存在する。プロポフォールは、小児では術後の悪心や覚醒せん妄が少ないといった吸入麻酔に優る利点を有しているが、注射時痛は、新しい製剤でさえも問題が残る。プロポフォールは、酸素化的リン酸化の脱共役剤としての作用によりミトコンドリア機能を抑制することが知られている。これは、ミトコンドリア病小児と、稀ではあるが生命を脅かすプロポフォールの合併症であるプロポフォール関連注入症候群の発生に影響を与えている。このレビューの時点では、幼児脳に及ぼすプロポフォール誘発性神経毒性のヒトでの直接的エビデンスはない。しかし、発達中の脳におけるプロポフォール誘発性神経アポトーシスへの懸念は現在も続いており、研究の論点であり続けている。

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