入院時高血糖は、緊急冠動脈バイパスグラフト手術後の転帰不良と関連している

Admission Hyperglycemia is Associated with Poor Outcome after Emergent Coronary Bypass Grafting Surgery
Journal of Critical Care Published Online: September 08, 2015

・心臓手術中や後の高血糖は、転帰不良と関連している一般的な知見である。しかし、入院時の血糖値と冠動脈バイパス手術(CABG)後の転帰との相関関係についての収取可能なデータはほとんどない。そこで、本研究の目的は、入院血糖値と緊急 CABG 手術後の転帰との関係を調査することであった。

・緊急 CABG 手術を受けた患者で、入院時高血糖が、罹患率死亡率の増加と関係しているかどうかを評価するための後ろ向き分析が実施された。バージニア州保健システム大学で 1999 年 1 月から 2010 年 12 月までに緊急 CABG 手術を受けた患者全員の記録を検討した。術後の院内死亡率および合併症率を、研究のエンドポイントとした。

・240 人の患者が、最終選択基準を満たした。全体の死亡率は 14.1% であった。死亡した患者における入院時血糖値の中央値(四分位範囲):7.4 (5.9-10.1)mmol/L は、生存者の 6.1(四分位範囲、5.4- 7.2)と比較して有意に高かった(P<0.01)。さらに、死亡患者の 59% の入院時血糖値が>6.6mmol/L であったのに対して、生存患者ではわずか 35% が同様の血糖値を示した(P=0.01)。多変量解析では、入院血糖値は、緊急 CABG 後の死亡の独立した危険因子として同定された(P=0.01; OR 1.16、95%CI、1.04-1.29)。さらに入院時血糖値は、死亡、術後腎不全、脳梗塞の複合転帰のリスク増加と独立して関係ていることが確認された(P=0.01、OR 1.14 ;95%CI 1.03-1.27)。

・本研究は、緊急 CABG 手術を受けた患者で、入院時血糖値が罹患率と死亡率の増加と相関しているのを初めて示すものである。

[!]:血糖値が高いのは、糖尿病のコントロール状態が悪いか、AMI そのものの疾患重症度が高くて強いストレスにさらされていることを示すのだから、当然と言えば当然だろうな。

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