急性重症疾患患者の 2 型糖尿病のリスク:集団ベースのコホート研究

Risk of type 2 diabetes mellitus in patients with acute critical illness: a population-based cohort study.
Intensive Care Med. 2015 Sep 14. [Epub ahead of print]

・この地域住民を基にした大規模コホート研究では、台湾における特定の重症疾患と新たに診断された 2 型糖尿病(T2DM)の発生率との関連性を評価した。

・データは、台湾国民健康保険研究データベースから得た。年齢、性別、傾向スコアマッチングに従って、敗血症、敗血症性ショック、急性心筋梗塞(AMI)、脳梗塞などの重症疾患の患者 9528 人を含むコホートと、受傷疾患のない 9528 人の患者からなる対照コホートを同定した。Cox 比例ハザード回帰と競合リスク回帰モデルを使用して、T2DM を発症するリスクを評価した。

・経過追跡期間の中央値(四分位範囲)は、重症疾患のある患者と対照コホートで、それぞれ 3.86(1.64-6.93)と 5.12(2.51-8.13)年で、重症疾患コホートの方が T2DM を発症する危険性は、対照コホートよりも有意に高かった(調整ハザード比、aHR=1.32; 95%信頼区間CI 1.16-1.50)。多変量競合リスク回帰モデルでは、T2DM の aHR は、重症疾患コホートで 1.58(95%CI 1.45-1.72)であった。また、これらの重症疾患を有する患者の中では、敗血症または敗血症性ショックを有する患者は、対照コホートと比較して、T2DM を発症するリスクが最も高く(aHR=1.51、95%CI 1.37-1.67)、次いで AMI で高かった。

・著者らの結果から、特定の重症疾患を有する患者は T2DM を発症する高いリスクと関連付けらることを示唆している。臨床医は、この関連性を認識し、重症疾患の診断後の患者は、厳重に 2 型糖尿病のスクリーニングを実施すべきである。

[!]:周術期に交感神経優位となって、糖尿病が悪化するのと同様に、重症疾患患者では、耐糖能の低下から、2 型糖尿病を発症する危険性が高いということだろう。

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