中心静脈酸素飽和度と末梢灌流指数に基づく組織灌流の臨床的分類

Clinical classification of tissue perfusion based on the central venous oxygen saturation and the peripheral perfusion index.
Crit Care. 2015 Sep 14;19:330. doi: 10.1186/s13054-015-1057-8.

・著者らは、末梢灌流指数(PI)と中心静脈酸素飽和度(ScvO2)を組み合わせることによって、重症患者で体液回復中に、組織灌流を評価し転帰を予測する際に、患者のサブセットを識別できるかどうかを調べた。

・体液回復のための中心静脈カテーテルのある合計 202 人の患者を、本前向き観察研究に登録した。動脈血と中心静脈血液ガス、PI を登録時(T0)と初期体液回復後 8 時間(??T8)で同時に測定した。健常者集団における PI の分布に基づいて、正常 PI として PI≧1.4 のカットオフを定義した。また、PI の臨界値は、研究集団の死亡率に関連した最良のカットオフ値とした。PI 障害度分類は以下のように定義した:正常 PI(≧1.4)、軽度 PI 障害(臨界値<PI<1.4)、重度 PI 障害(臨界値≦PI)。

・T8 での PI は、30日死亡予測のための AUC が最大であり、PI は、30 日死亡率の独立した危険因子である。また、PI<0.6 のカットオフは、体液回復後の転帰不良と関係している。同様に、T8 での ScvO2(70%)と臨界 PI(0.6)のカットオフに基づいて、著者らは、患者を 4 つのカテゴリに割り当てた:1 群(ScvO2<70% に加えて PI≦0.6)、2 群(ScvO2?70% で PI≦0.6)、3 群(ScvO2<70% で PI>0.6)、4 群(ScvO2?70% で PI>0.6)。低 ScvO2(<70%)と PI(≦0.6)の組み合わせは、30 日の最低生存率と関連していた[ログランク(マンテル・コックス)= 87.518、P<0.0001]30日の時点で最低の生存率と関連していた。T8 で高い ScvO2(>80%)を有していたサブ群患者は、死亡率が低く PI は高かった。また、正常 PI(≧1.4)は、体液回復後に ScvO2(>70%)が正常化した軽度 PI 障害(0.6~1.4)患者よりも良好な転帰を示さなかった。PI は、すべての測定(n=404)において、乳酸、P(v-a)CO2、ScvO2 と相関していた。これらの関係は、異常な PI(PI<1.4)で増強されたが、正常 PI(PI≧1.4)では増強しなかった。

・PI で ScvO2 の評価を補完することによって、体液回復と有害転帰のエンドポイントをより良好に確認できる可能性がある。ScvO2 が正常化された後では、PI の正常化(≧1.4)を追求しても、軽度 PI 障害に対しては良好な転機をもたらさない可能性がある。
画像


[!]:ScvO2≧70% と PI>0.6 を目標にすればよいということかな。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック