術後シバリングの発生率をレミフェンタニルと他のオピオイドとで比較:メタアナリシス

Incidence of postoperative shivering comparing remifentanil with other opioids: a meta-analysis
Journal of Clinical Anesthesia Published Online: September 29, 2015
<ハイライト>
・著者らは、レミフェンタニルの投与は、アルフェンタニル、フェンタニル、スフェンタニルの投与と比較して術後シバリングの発生率を増加させるか否かを調べた。
・アルフェンタニル、フェンタニル、スフェンタニルとレミフェンタニルを比較したところは、スフェンタニルのみが同様の術後シバリング発生率を示した。
・レミフェンタニルの投与は、プロポフォールと吸入麻酔薬の両方で、術後シバリングの有意な増加と関連していた。
・レミフェンタニルの投与は、低用量と高用量の両方で、術後シバリングの有意な増加と関連していた。

<要旨>
・研究の目的は、レミフェンタニルの投与は、アルフェンタニル、フェンタニル、スフェンタニルの投与と比較して術後シバリングの発生率を増加させるかどうかを調査することであった。

・著者らは PubMed、MEDLINE、Scopus 上の記事をコンピュータで検索した。メタアナリシスは、レビューマネージャと DerSimonian & Laird ランダム効果モデルを用いて行った。バイナリ変数のプールされた効果の推定値は、95% 信頼区間(CI)付きの相対リスク(RR)値として算出した。

・18 件の無作為化比較試験が、著者らの選択基準を満たした。レミフェンタニルは、他のオピオイドに比べて術後シバリングの有意に増加した発生率と関連していた(RR=2.17; CI、1.76-2.68。P<0.00001; I2=0.00%)。アルフェンタニル、フェンタニル、スフェンタニルと比較したレミフェンタニルのサブ群解析では、スフェンタニルのみが、同様の術後シバリング発生率だったことを示した(RR=2.13; CI、0.67-6.74、P=0.20; I2=0.00%)。プロポフォール(RR=2.44; CI、1.52-3.92、P= 0.0002; I2 = 0.00%)と吸入麻酔薬(RR = 2.45; CI、1.46-4.11、P= 0.0007、I2=0.00%)を麻酔維持に使用したいずれの場合にも、レミフェンタニル投与は他のオピオイド投与と比較して術後シバリングの発生率の有意な上昇と関連していた。また、レミフェンタニル投与が低用量(RR=2.06; CI、1.63-2.60、P<0.00001、I2=0.00%)でも高用量(RR=2.77; CI、1.67-4.57、P<0.0001、I2=0.00%)でも、他のオピオイド投与と比較して術後シバリング発生率の有意な上昇と関連していた。

・著者らのメタ分析では、レミフェンタニルは、アルフェンタニル、フェンタニルと比較して術後シバリング発生率の増加と関連していたが、スフェンタニルと比較した場合には有意差は見られなかったことを示した。

[!]:レミフェンタニルは、術後シバリングが多いとされているが、それがオピオイドに共通した副作用なのかどうかを調べたと。しかし、レミフェンタニルは低用量といえども、フェンタニル麻酔よりは相当に侵害刺激を強力に遮断するだろうから、「相対的に交感神経緊張低下→皮膚血管拡張→体温低下→シバリングの発生」というメカニズムは否めなのではないか。レミフェンタニルと他のオピオイドを比較する際に、中枢温や末梢温が同じになるように維持されないと、レミフェンタニルに特有な副作用なのかどうかは判定できないと思うが。

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