デキスメデトミジンは、オフポンプ冠動脈バイパス手術で心筋傷害を軽減する

Dexmedetomidine Attenuates Myocardial Injury in Off-Pump Coronary Artery Bypass Graft Surgery.
J Cardiothorac Vasc Anesth. 2015 Jun 26. pii: S1053-0770(15)00664-3. doi: 10.1053/j.jvca.2015.06.026. [Epub ahead of print]

・本研究の目的は、バイオマーカーとして血清心筋トロポニン I(cTnI)とクレアチンキナーゼ MB(CK-MB)濃度を使用して、オフポンプ冠動脈バイパス手術(OPCAB)中のデキスメデトミジンの持続投与の心臓保護効果を調査することであった。

・大学病院での、OPCAB 手術を受ける 116 人の患者を対象とした前向き無作為化並行群間比較試験。患者は、デキスメデトミジンの投与プロトコルによって別々の 3 実験群に無作為に分けた:高用量群(負荷用量 1μg/kg、;維持量 0.6μg/kg/h)、低用量群(負荷投与量 0.6μg/kg、維持用量 0.3μg/kg/h)、対照群(プラセボとして 0.9% 生食を同量)。血清中の cTnI と CK-MB 濃度を、術前と手術 24 時間、48 時間後に測定した。

・手術 48 時間後、高用量群患者のの方が cTnI と CK-MB 濃度が、他の 2 群に比べて低かった。デキスメデトミジン投与は、有意に心拍数を減少させた。対照群と比較して、他の 2 群では、セボフルランの投与必要量が有意に少なかった(P<0.05)。高用量群の術中及び術後の累積尿量の方が、他の 2 群よりも大きかった(p<0.05)。著者らはまた、高用量群では、抜管までの時間と集中治療室在室時間が長かったことを見出した。

・デキスメデトミジンの負荷用量 1μg/kg と持続用量 0.6μg/kg/h の投与により心筋傷害は減少した。しかし、根底にあるメカニズムを理解し、高??用量デキスメデトミジンが OPCAB 手術を受ける患者に安全に投与できることを確認するためには、さらなる研究が必要である。

[!]:デキスメデトミジンの心筋保護効果は、おそらくβ遮断薬に類したものだろう。結局は、心臓を”叩かない”ことが大事なんじゃないのかな~。でも、みんな DOA+DOB で”叩く”のが好きだよね。叩く必要がある時だけ叩けばいいのではないかな。そのために心拍出量まで測定しているんだから。

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