末梢神経ブロックにおけるデキサメタゾンと局所麻酔薬の併用:無作為化比較試験のメタアナリシス

Combination of dexamethasone and local anaesthetic solution in peripheral nerve blocks: A meta-analysis of randomised controlled trials.
Eur J Anaesthesiol. 2015 Nov;32(11):751-8. doi: 10.1097/EJA.0000000000000248.

デキサメタゾン4.png・患者数の限られたものを含む研究で、デキサメタゾンは、術後疼痛を軽減し、局所麻酔薬による末梢神経ブロックの持続時間を延長する。本研究の目的は、成人で局所麻酔薬とデキサメタゾンの併用が、知覚および運動末梢神経ブロックに及ぼすを効果を評価することである。

・無作為化比較試験のメタアナリシスと系統的レビュー。著者らは体系的に Medline 、EMBASE、Google Scholar、Controlled Trials Register を 2013 年 12 月まで検索した。適格基準は、局所麻酔薬とデキサメタゾンの併用を検証した無作為化試験とした。

・12 件の試験(1054人の患者、512 人は神経周囲デキサメタゾンを投与された)が含まれた。10 件の研究では、腕神経叢神経ブロックに際してのデキサメタゾンを評価した。4~10mg のデキサメタゾンを含有する局所麻酔薬液の方が、局所麻酔薬単独よりも、作用発現が速く、鎮痛持続時間[加重平均差(WMD)351分、95%信頼区間(95%CI)288~413、P<0.001]と運動遮断(WMD 277分、95%CI 167~387、P<0.001)を有意に延長するという結果となった。デキサメタゾンによって知覚と運動ブロックの発現時間が有意に短縮した(それぞれ WMD -78秒、95%CI -112~-44 及び -90秒、95%CI -131~-48)。デキサメタゾンは有意に術後悪心嘔吐を減少させた(PONV、9 vs 27%、相対リスク 0.36、95%信頼区間 0.19~0.70)。サブ群分析では、デキサメタゾンが中間作用型(リドカイン、メピバカイン)または長時間作用性(ブピバカイン、ロピバカイン)局所麻酔薬に併用された場合、術後鎮痛の持続時間を約 2 倍延長させることが示された。

・局所麻酔薬にデキサメタゾンを併用すると末梢神経ブロック持続時間を延長させる。

[!]:鎮痛時間が約 2 倍というのは、なかなか魅力的だな。今度腋窩アプローチでデキサメタゾンを併用してみようかな。

ブピバカイン坐骨神経ブロックにデキサメタゾンとブプレノルフィンの追加; 無作為対照試験

メピバカインに添加したデキサメタゾンは鎖骨上腕神経叢ブロック後の鎮痛持続時間を延長する

末梢神経ブロックに際しての神経周囲デキサメタゾンの系統的レビューとメタ分析

前腕骨折の腋窩ブロックでリドカインにデキサメタゾンとフェンタニルを追加した鎮痛効果

腕神経叢ブロックに際し局所麻酔薬の補助薬としてのデキサメタゾンの効果: 系統的レビューとメタ分析

ロピバカイン、ブピバカインを使用した斜角筋間ブロックの持続時間に及ぼすデキサメタゾンの効果

ロビパカインによる斜角筋間ブロックの持続時間を神経周囲への低用量デキサメタゾンは延長する

肩手術で単回斜角筋間ブロック鎮痛持続時間を延長させるのに経静脈と神経周囲デキサメタゾンは同等


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