産科患者での脊柱管麻酔後の頭蓋内硬膜下血腫:56 例の症例報告の分析を伴う文献レビュー

Intracranial subdural haematoma following neuraxial anaesthesia in the obstetric population: a literature review with analysis of 56 reported cases
International Journal of Obstetric Anesthesia Published Online: September 22, 2015

<ハイライト>
・硬膜下血腫は、脊椎麻酔の稀ではあるfが重篤な合併症である。
・特に若くて健康な産科患者ではその転帰は重要となり得る。
・脊柱管処置後の産後頭痛を評価する方法についてフローチャートが作成されている。
・頭痛が長引いたり、姿勢に寄らなくなった時は、警戒が必要である。

・頭蓋内硬膜下血腫は、脊椎麻酔の稀ではあるが重篤な合併症である。早期診断と治療によって、重度の神経学的後遺症を回避できる可能性がある。産科患者で脊椎麻酔後に頭蓋内硬膜下血腫をきたした症例の文献検索を行った。調査結果に基づいて、脊柱管処置後の産後頭痛を評価する方法についてのフローチャートを提示した。

・Medline、EMBASE、コクランデータベースから、産科患者で脊椎麻酔後に頭蓋内硬膜下血腫をきたして症例を検索した。疫学的要因、臨床症状および徴候、処置、転帰と硬膜外血液パッチ実施のの効果を評価した。

・文献レビューで、脊柱管処置(硬膜外 n=34、脊椎 n=20、脊椎硬膜外併用 n=2)後の 56 症例が確認された。素因の危険因子は、少数の患者のみに存在した。体位変化に反応しなくなった持続性頭痛が最も重要な症状であり患者の 83% に存在した。局所神経徴候は女性の 69% に存在していた。女性の 11% に神経学的欠損の後遺症が残った。死亡率は 7% であった。

・産科患者における脊柱管麻酔後の頭蓋内血腫はまれであるが、重大な合併症を生じる可能性がある。頭痛が体位に寄らなくなったり、長引く場合、また局所神経徴候が発生した場合には、警戒が必要である。

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この記事へのコメント

あや
2016年04月17日 07:47
わたしは、帝王切開後、硬膜下血腫で脳神経外科転科しました。
右半身のしびれはたまにあります。
まれな症例といわれましたが、二度と出産はしたくないという考えになりました。産婦人科では、頭痛でも仮病あつかいされ、苦しかったです。

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