ベースライン proBNP 低値は、帝王切開時の脊椎麻酔中の術中低血圧リスク増加と関連している

Low baseline proBNP associated with increased risk of intraoperative hypotension during spinal anaesthesia for cesarean delivery.
Ann Saudi Med. 2015 May-Jun;35(3):248-53. doi: 10.5144/0256-4947.2015.248.

・脳ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は、体液量および血圧(BP)の調節において役割を有している。BNP は、帝王切開を受ける患者で脊椎麻酔(SA)中には正常範囲内にある。しかし、BNP が周術期血圧変化に及ぼす効果は評価されたことがない。著者らは、術前血清 BNP が、SA による帝王切開時の低血圧リスクに及ぼす効果を調査することを目的とした。

・患者は、妊婦健診に定期的に訪れる患者群から無作為に選択した。全員が健康的な妊娠であり、産科医によると他の急性または慢性疾患はなかた。研究デザインは、断面的であった。妊娠経過に合併症がなく、既知の内科的疾患のない患者が、最後の外来訪問時に連続して選択された。ベースライン BP は、SA 前に記録した。同時に、ルーチンの生化学、BNP 用に検体を採取した。BP、SaO2、心電図を、術中にモニターした。術中低血圧(IOH)は、SA 後 5 分で、平均動脈圧(MAP)25% 以上の減少と定義した。

・41人の満期妊婦女性で、41 人の患者のうち 18 人(43.9%)は、IOH の基準を満たしたが、23 人(56.1%)は減少 13.1(11.3%)を示し、正常血圧と分類された。ベースライン BNP は、正常血圧患者と比較して、IOH のある患者群の方が低かった 45.7(26.9)vs.70.2(40.5);P=0.05。ベースライン BNP は、どの時点でも MAP と有意な相関は見られなかった。IOH のある患者とない患者間で、年齢、体格指数(BMI)、ヘモグロビン、ベースラインMAP と心拍数には差はなかった。

・これらの所見から、ベースライン BNP 濃度の高い方が、健康満期妊婦で帝王切開に際しての脊椎麻酔中に、低血圧の発症を抑制する保護的役割を果たす可能性があることが示唆される。

[!]:BNP が心房充満度を表しているとすれば、確かに高い方が脊椎麻酔による低血圧は起こりにくいかも・・・。

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