帝王切開分娩後出血を防ぐためのトラネキサム酸:無作為化比較試験の系統的レビューとメタ分析

Tranexamic acid for preventing postpartum blood loss after cesarean delivery: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
Acta Obstetricia et Gynecologica Scandinavica published online 10/26/2015

トラネキサム酸2.png・産科領域でのトラネキサム酸(TXA)使用に関する臨床試験がいくつか発表されてはいるが、その使用に関するコンセンサスや管理のためのガイドラインは存在しない。

・本メタ分析の目的は、帝王切開の前に投与された場合に、出血量を減少させる上での TXA の有効性を評価することであった。著者らは、電子データベースで系統的検索を行った。著者らは、帝王切開分娩前の TXA の使用と、対照(プラセボか、または無治療)を比較した全ての無作為化比較試験を含めた。

・2365 人の女性を伴う 9 件の試験が分析に含まれた。TXA を投与された女性の方が、対照群と比較して、産後出血量が有意に少なく、ヘモグロビン低下が少なく、分娩後出血および重症分娩後出血の発生率が低かった。さらに、子宮収縮剤の追加投与を必要とした女性の数は、対照群と比較して、TXA 群の方が有意に低かった。帝王切開時、および帝王切開直後に輸血を必要とした女性の割合は、対照群と比較して、介入群の方が有意に少なかった。2 群間で、血栓塞栓事象の発生率には差がなかった。

・脊椎または硬膜外麻酔下に帝王切開を受ける女性で、新生児娩出後に標準的に予防投与されるオシキシトシンに加えて、帝王切開皮膚切開前に投与された予防的 TXA は、分娩後出血および重症分娩後出血を含めた出血量を有意に減少させる。血栓塞栓症や死亡率に及ぼす TXA の影響、ならびに、高リスク女性での使用は、さらに調査する必要がある。

[!]:最近の個人的なルーチンは、術前抗生剤投与の生食ボトル内にトラネキサム酸 1g を混じておくことだ。

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