アスピリンと脊柱管麻酔後の脊髄血腫:神話か、現実か?

Aspirin and spinal haematoma after neuraxial anaesthesia: Myth or reality?
Br J Anaesth. 2015 Nov;115(5):688-98. doi: 10.1093/bja/aev348.

・脊柱管麻酔でのアスピリン療法の安全性は、歴史的に疑問視されており、現在の推奨事項は依然として合意ががない。臨床的エビデンスの包括的レビューと、ヨーロッパとアメリカのガイドラインの比較分析を実施した。

・低用量アスピリンは、選択的な完全かつ不可逆的なシクロオキシゲナーゼ-1 の遮断を生じ、高用量は、抗血小板効果を増加させない。高用量アスピリンによる、さらなるシクロオキシゲナーゼ-2 の遮断は、内皮プロスタサイクリンの合成を阻害することにより抗血栓効果を低下させる可能性がある。さまざまな用量のアスピリンが、脊柱管麻酔や鎮痛を受けた幅広い患者集団で安全であることが示されている。アスピリン療法に関連した脊髄血腫のわずかな症例報告では、それ以外の複雑化因子が存在していた。

・入手可能なエビデンスを考慮すると、大多数の全国科学学会は、アスピリンの単独使用は、脊髄血腫のリスクを増大させることはなく、脊柱管ブロックの禁忌となるものではないことに同意している。高用量に関する警戒は、正当化されないようである。アスピリン単独は脊柱管麻酔で安全であると考えられているが、他の抗血栓薬の同時投与は、脊髄血腫のリスクを有意に増加させ、これらの他の薬剤のそれぞれについて、推奨される安全時間は厳密に従わなければならない。

・アスピリンを投与されている患者での脊柱管麻酔・鎮痛法やカテーテルの抜去を行う前に、リスクと利益の個別評価を実施する必要がある。

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