腹式子宮摘出術後の痛みと鎮痛必要量の予測因子:観察研究

Predictors of postoperative pain and analgesic requirements following abdominal hysterectomy: an observational study.
J Anesth. 2015 Oct 24. [Epub ahead of print]

・前向き観察研究が、腹式子宮摘出後の痛みとモルヒネ消費量の独立予測因子を特定するために実施された。

・腹式子宮摘出術を受ける女性患者で、術前の状態・特性不安検査(STAI)、不安や疼痛予想の数値評価スケール(NRS)、前腕と切開部位での熱疼痛閾値と疼痛スコア、静脈カテーテル挿入で生じた疼痛スコアを測定した。予測因子と 2 つの評価指標である術後疼痛スコアとモルヒネ消費量との間のピアソン相関を検討し、重回帰分析を実施して、独立予測因子(主要評価項目)を同定した。副次評価項目kには、モルヒネ消費量の予測ツールのカットオフ値が含まれた。

・60 人の患者からのデータを分析した。STAI 状態不安、NRS 疼痛予想、、NRS 不安スコアが、術後モルヒネ消費量の独立予測因子として同定された。著者らは、術後モルヒネ消費増加のための NRS 不安で 4.5(感度 90%、特異度 60%)のカットオフ値、状態不安 STAI スコアで 42.5(感度 70%、特異度 70%)のカットオフを同定した。

・術前 STAI 状態不安スコアと NRS の疼痛予想は、子宮摘出後のモルヒネ消費量増加のための独立予測因子である。STAI 状態不安ツールと NRS 0-10 不安ツールは互換性がある可能性がある。NRS 0-10 不安の方が、STAI 状態不安よりもはるかに簡易なツールであり、高いモルヒネ消費量の感度が高いことと関連している。熱疼痛閾値と IV 疼痛スコアは、術後のモルヒネ消費量を予測するものではなかった。

[!]:術後の鎮痛薬必要量というのは、身体的な疼痛感受性自体よりは、多分に心理的状態に左右される可能性があるな。

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