ブラジルでの筋弛緩薬の使用

Use of neuromuscular blockers in Brazil.
Braz J Anesthesiol. 2015 Sep-Oct;65(5):319-25. doi: 10.1016/j.bjane.2015.03.001. Epub 2015 Aug 15.

・本研究の目的は、ブラジルの麻酔科医が、どうやって術後の残存筋弛緩の診断と、筋弛緩薬の使用に伴う合併症の発生率を確立しているのかに焦点を当てつつ、どのように彼らが筋弛緩薬を使用しているのか評価することでった。

・研究に参加するよう招待しアンケートが麻酔科医に送付された。オンラインデータ収集が 2012 年 3 月から 2013 年 6 月まで行われた。研究期間中に、1296 件の回答が寄せられた。

・待機的手術症例時に使用された主な筋弛緩薬は、ロクロニウム、アトラクリウム、シスアトラクリウムであった。サクシニルコリンとロクロニウムは緊急手術の場合に使用される主な筋弛緩薬であった。筋弛緩モニターを頻繁に使用すると報告したのは、麻酔科医の 15% に満たなかった。全ての職場に、そうしたモニタがあると答えたのは、研究参加者のわずか 18% であった。ほとんどの回答者は、患者が筋弛緩から回復したかどうかを評価するのに、臨床的な基準しか使用していないと答えた。ほとんどの回答者はまた、常に何らかの形の筋弛緩の拮抗薬を使用していると答えた。筋弛緩薬に起因する主要な合併症は、残存筋弛緩と筋弛緩の遷延であった。18 人の麻酔科医が、筋弛緩薬に起因する死亡を報告した。

・残存、または筋弛緩の遷延は、おそらく、患者が運動遮断から回復したか否かを診断するのに臨床的な基準を使用している率が高いことの結果として、また、日常診療で筋弛緩モニターをあまり使用していないことの当然の結果として記録されているのだろう。

[!]:日本の現状はどうなんだろうか。間欠的に、あるいは持続的に筋弛緩薬を投与しながらも、かつ、目の前に筋弛緩モニターがあるにもかかわらず使用していない麻酔科医もいるだろう。筋弛緩モニターは、現在ではかなり安価に手に入り、患者の安全を確保するのに非常にコストパフォーマンスの高いものだと思うが。

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