■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2015-11-09




【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (f____) (r___) (p________) : レート固定型ペースメーカ

(2) (p________) (e________) : 肺気腫

(3) (_______n) : 外毒素

(4) (b____) (a_________) (a____) : 基礎麻酔薬

(5) (i_________) (p___________) (p________) : 抑制性シナプス後電位


[解答]
(1)fixed rate pacemaker(2)pulmonary emphysema
(3)exotoxin(4)basal anesthetic agent
(5)inhibitory postsynaptic potential


[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(モニター) 心電図について正しいものはどれか?

ア:前壁中隔梗塞の患者では、V1~V4でSTセグメントが上昇する。

イ:低カリウム血症では、幅の広いQRSや先鋭なT波がみられる。

ウ:心電図が低電位の場合は、鑑別診断として心嚢液貯留を考える。

エ:成人でV1大きなR波がみられる場合は、鑑別診断としてWPW症候群を考える。

オ:高カルシウム血症では、QT間隔が延長する。


[解説] ア:○:前壁中隔梗塞の患者では、V1~V4でSTセグメントが上昇する。
イ:×:高カリウム血症では、幅の広いQRSや先鋭なT波がみられる。低カリウム血症では、U波の出現・増高、幅の広いT波、QT間隔の延長がみられる。
ウ:○:心電図が低電位の場合は、鑑別診断として慢性閉塞性肺疾患、甲状腺機能低下症、心嚢液貯留、全身の浮腫、アミロイドーシス、虚血性心筋症、肥満を考える。
エ:○:成人でV1大きなR波がみられる場合は、鑑別診断として右室肥大、後壁梗塞、WPW症候群、筋ジストロフィを考える。
オ:×:高カルシウム血症では、QT間隔が短縮する。STセグメントの上昇を認めることもある。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p157-163



【問題3】(低体温) 低体温で正しいのはどれか。

ア:脈拍減少は、低温の洞房結節への直接効果による。

イ:抗コリン薬の効果は減弱する。

ウ:30度で脳血流の自己調節能は障害される。

エ:25度で脳波活動は消失する。

オ:核心温度(core temperature)と体外循環灌流温との温度較差は、血管拡張薬で減少する。


[解説] 低体温時の脈拍数減少は、洞房結節への直接効果による。28度以下では、ペースメーカの直接抑制のために心拍数は急激に減少する。刺激伝導系は良く保たれ、電気刺激に対して20度まで心は反応する。抗コリン薬の効果は減弱する。27度以上では、脳血流と脳酸素消費量とは連結されたままに留まり、炭酸ガス反応性および自己調節能は損われない。一般に37度から27度への冷却では、周波数は進行性に減少、振幅は増加期の後、減少して行く。27度以下ではバースト抑制が起こり、21度以下では平坦脳波となる。核心温度と体外循環灌流温との温度較差は、血管拡張薬で減少する。


[正解] (ア)、(イ)、(オ) [出典] 第30回麻酔指導医認定筆記試験:A27



【問題4】(輸血) 次のうち誤っているのはどれか。

ア:等容量血液希釈による自己血輸血を行う場合、最初に採血した血液を最初に戻す。

イ:採血血液は速やかに冷蔵保存する。

ウ:血液希釈により血液粘度が低下し、心拍出量は増大する。

エ:正常心機能の患者では、ヘマトクリット10~15%までは耐えられる。

オ:ヘマトクリット15%以下では各臓器への血液の分布不均衡が起こる。


[解説] 等容量血液希釈による自己血輸血を行う場合、最後に採血された最も低いヘマトクリット値の血液を最初に戻す。採血血液は室温で保存する。これは4~8時間以内に患者に戻すが、それ以上の時間がかかる時には、正しく温度をモニターされた冷蔵庫に入れて保存する必要がある。血液希釈により血液粘度が低下し、心拍出量は増大する。正常心機能の患者では、ヘマトクリット10~15%までは耐えられる。ヘマトクリット15%以下では各臓器への血液の分布不均衡が起こる。


[正解] (ア)、(イ) [出典] LiSA Vol2-No3-p6(1995)

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