小児のラリンジアルマスクの使用中の口咽頭酸素と揮発性麻酔薬濃度

Oropharyngeal oxygen and volatile anesthetic agent concentration during the use of laryngeal mask airway in children.
Paediatr Anaesth. 2015 Nov 6. doi: 10.1111/pan.12801. [Epub ahead of print]

・ラリンジアルマスクは、全身麻酔中の気道補助具としてますます使用されている。留置は気管チューブよりも概して簡単であるが、気道の完全なシールは行われないため、麻酔ガスと口咽頭は麻酔ガスに汚染される可能性がある。口咽頭酸素濃度の上昇は、アデノイド口蓋扁桃摘出術の際に気道火災を発生しやすくする要因の一つとなる可能性がある。本研究では、乳幼児のラリンジアルマスク使用時に口咽頭酸素と揮発性麻酔薬濃度を前向きに評価する。

・全身麻酔の導入とラリンジアルマスク留置の後、ラリンジアルマスク上方の口咽頭に、ガスサンプリング・チューブに接続した 14 ゲージのカテーテルを留置してガス検体を採取した。口咽頭酸素と麻酔薬の濃度は、自発呼吸(SV)と陽圧換気(PPV)の両方で呼吸 5 回間を記録した。

・研究には、238 人の患者が含まれた。セボフルランの口腔咽頭濃度は、SV 中には 238 人のうち 10 人の患者(4.2%)で、PPV 中には 238 人のうち 135 人の患者(56.7%)で、吸入セボフルラン濃度の>50% であった。同様に、SV 中と PPV 中に、口咽頭部酸素濃度は、それぞれ、238 人中 30 人(12.6%)と、238 人中 188 人(79%)の患者で>21% であった。重要なことは、著者らはまた、口咽??頭酸素濃度は、SV 中には 238 人中 5 人(2.1%)で、PPV 中には 238 人中 139 人(58.4%)の患者で 50% を超えたことに気付いた。

・ラリンジアルマスクの使用と、100% 酸素投与により、PPV と SV の両方で口咽頭部の有意な汚染があった。口咽頭部の酸素濃度は、患者の相当数で、燃焼をサポートするのに十分に高かった。ラリンジアルマスクの使用は、気道シーリングを保証するものではなく、アデノイド口蓋扁桃摘出術に際しての気道火災の 1 つの危険因子であり得る。

[!]:扁桃摘出術の際のラリンジアルマスクは、気道刺激が少なく穏やかな覚醒が得られるので好ましい麻酔法だが、カフなしチューブを使用した場合と同様に、電気メスを使用する際には、注意が必要ということだ。維持酸素濃度は低めにした方が良く、また自発呼吸下の方が気道火災の危険性が少ない。

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