下大静脈の呼吸性変動は、自発呼吸患者の輸液反応性を予測するか?

Does inferior vena cava respiratory variability predict fluid responsiveness in spontaneously breathing patients?
Crit Care. 2015 Nov 13;19(1):400. doi: 10.1186/s13054-015-1100-9.

・著者らは、自発呼吸をしている ICU 患者(SBP)で輸液反応性を予測する上での下大静脈(IVC)の呼吸性変動の価値についてはほとんど情報がない。

・臨床輸液の必要性のある SBP を、前向きに研究に含めた。心エコーとドップラー超音波を使用して、大動脈の速度時間積分(VTI)、1回拍出量(SV)、心拍出量(CO)、IVC の虚脱指数(cIVC)((最大径(IVCmax)- 最小直径(IVCmin)/ IVCmax)を、ベースライン、受動下肢拳上操作(PLR)後、生食 50mL 注入後に記録した。

・59 人の患者(30 人が男性で 29 人が女性; 年齢 57±18 歳)が研究に含まれた。これらのうち、29 人(49%)が反応陽性者(輸液後の CO≧10%増)であると考えられた。非反応者の方が大動脈 VTI が高い(16cm vs 19cm、P=0.03)以外には、ベースライン時点では、反応者と非反応者群間に有意差はなかった。反応者の方が、非反応者よりもベースラインの IVCmin が低く(11±5mm vs 14±5mm、P=0.04)、著明な IVS 変動が多かった(cIVC 35±16 vs 27±10%、P=0.04)。cIVC と IVCmax を使用した輸液反応性の予測性能は、低かった(ベースラインでの cIVC の曲線下面積は 0.62±0.07、95%、CI 0.49-0.74、ベースラインでの IVCmax は0.62±0.07、95%CI 0.49-0.75)。これとは対照的に、SBP における IVC の呼吸性変動>42% は、輸液注入後の CO 増加を予測する上で、高い特異性(97%)と陽性予測値(90%)を示した。

・循環血液量不足が予測される自発呼吸患者で、大静脈の大きさと呼吸性変動は、輸液反応性を予測しない。これとは対照的に、cIVC>42% は、輸液注入後の CO 増加を予測する可能性がある。

[!]:自発呼吸患者では、IVC 虚脱指数(最大径(IVCmax)- 最小直径(IVCmin)/ IVCmax)>42% が輸液反応性を示すと。

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