小児でセボフルラン麻酔後の覚醒時興奮を防止するためのμオピオイド作動薬:無作為化比較試験のメタ分析

μ-Opioid agonists for preventing emergence agitation under sevoflurane anesthesia in children: a meta-analysis of randomized controlled trials.
Paediatr Anaesth. 2015 Nov 28. doi: 10.1111/pan.12815. [Epub ahead of print]

・覚醒時興奮(EA)は、小児患者でセボフルラン麻酔後の副作用である。EA 予防のための予防的μオピオイド作動薬であるフェンタニル、レミフェンタニル、スフェンタニル、アルフェンタニルの有効性は議論の余地がある。

・セボフルラン麻酔下の小児患者で EA 予防にμオピオイド作動薬であるフェンタニル、レミフェンタニル、スフェンタニル、アルフェンタニルの効果を観察した臨床試験を確認するために文献検索を実施した。統計ソフトウェア RevMan 5.3 をメタ分析に使用した。各研究からのデータは相対比(RR)、加重平均差、それに関連する 95% 信頼区間を用いて結合した。I2を使用して不均一性を評価した。サブ群解析を実施して、μオピオイド作動薬の予防的投与とともに、EA 予防に及ぼす患者の年齢、アデノイド口蓋扁桃摘出術、前投薬、N2O、プロポフォール、局所ブロック/局所麻酔薬の可能性のある影響を調査した。出版バイアスはファンネルプロットとベッグ試験を用いて確認した。

・本メタ分析では、19 件の無作為化比較試験で 1528 人の患者(857 人の患者は、μオピオイド作動薬を投与され、671 人の患者はプラセボを投与された)が含まれた。プールされたデータから、予防的なμオピオイド作動薬としてのフェンタニル、レミフェンタニル、スフェンタニル、アルフェンタニルは有意に EA[それぞれ、RR=0.49(0.38、0.64)、I2=42%、P=0.04、RR=0.57(0.33、0.99)、I2=37%、P=0.19; RR=0.18(0.08、0.39)、I2=0%、P=0.98、RR=0.56(0.40、0.78)、I2=6%、P=0.34] の発生率を減少させることが示された。全てのサブ群分析は、フェンタニル投与後のセボフルラン麻酔下での EA の発生率が低いことの証明を裏付けた。フェンタニル群で出版バイアスの可能性が検出された。

・本メタアナリシスでは、予防的μオピオイド作動薬としてフェンタニル、レミフェンタニル、スフェンタニル、アルフェンタニルは、プラセボと比較して、小児のセボフルラン麻酔下での EA の発生率を低減できることを示唆した。含まれた研究の限界を考慮すると、もっと多くの臨床試験が必要である。

[!]:小児に限らず十分量のオピオイドが投与されている場合には、覚醒が穏やかだ。

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