癌手術に際して揮発 vs 静脈麻酔を受けた患者の長期生存:後ろ向き分析

Long-term Survival for Patients Undergoing Volatile versus IV Anesthesia for Cancer Surgery: A Retrospective Analysis.
Anesthesiology. 2015 Nov 9. [Epub ahead of print]

・多くの固形腫瘍では、外科的切除が、依然として長期生存のための最良の選択肢である。しかし、手術は、循環系へと腫瘍細胞を放出させることになる可能性がある。データは、癌細胞の増殖に対する麻酔薬の異なる効果を示唆している。本後ろ向き分析では、3 年間にわたって癌総合センターで待機的手術となった患者で麻酔法と長期生存との関連性を調べた。

・2010 年 6 月から 2013 年 5 月に待機的手術を受けた全ての患者が含まれた。患者は、揮発性吸入(INHA)か、または完全静脈麻酔(TIVA)を受けたに応じて分類された。研究期間中に療法の麻酔法を受けた患者は除いた。Kaplan-Meier 生存曲線を、手術当日から死亡まで構築した。傾向マッチングの後、単変量および多変量回帰モデルを使用して、死亡のハザード比を比較した。

・INHA か、または TIVA を使用した合計 11395 例の麻酔が、研究期間中に行われた。除外後、INHA群に 3316 人の患者(796 人が死亡、24%)が、TIVA 群に 3714(504人が死亡 13.5%)が残った。傾向マッチングした後、各群に 2607 人の患者が残った(INHA 群で 597 人が死亡、22.8% vs TIVA 群で 407 人死亡 15.6%)。単変量解析では、揮発性吸入麻酔は、死亡のハザード比 1.59(1.95~1.30)、マッチさせた群で既知の交絡因子の多変量解析後 1.46(1.29~1.66)と関係していた。

・本後ろ向き分析で、実施された麻酔法と生存との関連性を証明された。生物学的な妥当性と並んで本分析から、生存に及ぼす麻酔法の効果を探索する緊急の前向き研究が実施されるべきである。

[!]:癌手術に際しては、静脈麻酔よりも揮発麻酔の方が予後が不良となる!?

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