エスモロールは、麻酔薬必要量を減少させ、それによって早期抜管を促進する:頭蓋内手術を受ける患者での前

Esmolol reduces anesthetic requirements thereby facilitating early extubation; a prospective controlled study in patients undergoing intracranial surgery.
BMC Anesthesiol. 2015 Nov 28;15:172. doi: 10.1186/s12871-015-0154-1.

・麻酔からの迅速かつ円滑な覚醒を伴う適切な脳灌流圧は、神経麻酔科医の主要な関心事である。麻酔薬必要量とその影響を最小限に抑える麻酔法が有益である。エスモロールは、短時間作用型高度選択性βアドレナリン遮断薬であり、いくつかの周術期刺激に対するアドレナリン反応を軽減するのに有効であり、麻酔薬が脳に及ぼす効果に影響する可能性がある。本研究は、開頭手術を受ける患者におけるプロポフォールとセボフルランの消費量に及ぼすエスモロールの効果を調査するために計画された。

・動脈瘤クリッピングか、または腫瘍切除のために開頭手術を受けた 42 人の患者を無作為に 2 群(4 つのサブ群)に分けた。麻酔は、プロポフォール、フェンタニル、シスアトラクリウム単回投与により導入し、引き続きレミフェンタニルとプロポフォールか、またはセボフルランの持続注入した。エスモロール群の患者では、麻酔導入 10 分前にエスモロール 500μg/kg をボーラス投与され、引き続き 200μg/kg /分で追加投与した。バイスペクトル指数(BIS)、および心拍出量を用いて麻酔深度のモニタリングも実施した。セボフルランの吸入濃度とプロポフォールの注入速度は、BIS 値を 40~50 に維持するよう
調整した。術中覚醒は、BIS値、HR、MAP の上昇によって検出した。

・エスモロール群のプロポフォールとセボフルランの初期と術中投与量は、それぞれ、18-50μg/kg/分と 0.2~0.5 MAC であったのに対して、対照群では、それぞれ 100~150μg/kg/分と 0.9-2.0 MAC であった(両群ともに P =0.000)。全ての手術は、麻酔科的には特に問題なく、術中覚醒の症状はなかった。

・エスモロールは、交感神経の過剰活動に関連する術中血行動態の変化を減衰させるばかりか、血行動態の状態を損なうことなく、プロポフォールとセボフルラン必要量を有意に最小化するのに効果的である。

[!]:エスモロールがもう少し安価であれば、麻酔補助薬として非常に好適であるのにな。ブレビブロック 100mg/10mL= 1バイアルの薬価 \4130

<関連記事>
1.腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける患者で術中エスモロール投与が麻酔薬、鎮痛薬必要量と術後悪心嘔吐に及ぼす効果

2.術中エスモロール注入は鼻中隔形成術後の鎮痛薬消費量と術中麻酔薬投与量を減少させる

3.異なる用量のエスモロールが経口挿管時の血行動態、BIS、体動反応に及ぼす効果

4.低用量エスモロールの持続注入が腹腔鏡下婦人科手術中のレミフェンタニル必要量に及ぼす影響

5.腹腔鏡下胆嚢摘出術における鎮痛剤必要量に及ぼす静脈内エスモロールの効果

6.周術期エスモロールの安全性:無作為対照試験の系統的レビューとメタ分析

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック